はい、恋する乙女達の作戦会議です①
今回も留寧視点です
▂▂▂▂▂▂▂▂▂
「で、私達を呼びつけた理由はなんですか?会長さん?」
「そうですよぉ?先輩に呼び出されたならなにしてようが即座に駆けつけますが…ここまで来るほどの理由じゃなかったら殺すぞ?」
「なんなんですか?私は早くお兄ちゃんの元へ帰りたいんですが」
「とりあえず、なんでお前が先生の電話番号を知っているのかは後で聞くとして……何の用だ?放課後にわざわざ電話で呼び出すとは……」
「えーと、なんで私は呼び出されたのかな?まだクラス委員の仕事が残ってるんだけど……」
全く……全員私の植付くん秘蔵写真に釣られて来たくせに……1人白々しいのもいるけど
「和さん?貴方、往生際が悪いわよ?いい加減認めたらどう?」
「認めるって、なにを……」
「貴方、植付くんの事好きでしょ?」
「………なんの事ですか?」
しらばっくれてくれるわね……でも
「じゃあなんで、貴方のスマホの壁紙、植付くんなのかしら?しかも盗撮よね?それ」
私も盗撮に関しては人の事言えないけど…
「っ………どうやって見たの?」
「生徒会長を舐めないでね?情報網なんてこの学校にだったらどこにでもあるんだから」
和さんの後ろの席の人に聞いたのよ。まぁ、この子が植付くんを好きな事はクラスでは周知の事実らしいけどね、知らないのは植付くんと本人だけらしいわ。
「…………はぁ、めんどくさい……そうですよ!私は植付くんが大好きですよ!今すぐ彼の家に行って彼を襲いたいぐらい大好きですよ!」
やっと認めたわね、全く……こんな事に割いてる時間はないのだけれど、いつまでもしらばっくれられるのも腹が立つしね
「で、結局私達を呼びつけた理由は?」
佳南さん、相当イラついてるわね…目の前で他の女が自分の好きな人を好きって言ってたらイラつくのもわかるけど……私も今少しイラついてるし
「佳南さん、海月さん、それから……魅空さん」
あの日の事は、今でも鮮明に思い出せる。あんなに優しい植付くんが、誰かに傷つけられた跡を見るのは初めてだったから
「中学時代、植付くんが顔に痣を作っていた日の事を覚えてる?」
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます