はい、植付の過去です
今日は一気に2話更新します
今回はかなりシリアスです
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俺は中学3年間、虐められていた
でも、周りにその事はバレていない。何故かって?俺が必死で隠したからだよ!虐められてる事が母さんや佳南達にバレてみろ……!相手の奴が、どんな報復を受けるか、考えただけでも恐ろしい……
え?そんな奴らを庇う必要は無いだろって?それはダメなんだ、俺は優しいんだ、優しくなければいけないんだ。
虐められていた理由は多分、俺の周りに可愛い女の子がいっぱい集まっていたからだろう
中学生の時は、片っ端から困っている人を助けていた。それこそ、学校内外問わず、無くし物を探してあげる事から、その人の今後の人生に関わる事まで。まぁ、今思うとその人の今後の人生に関わる事は、お節介が過ぎると自分でも思ったけどね
ちなみに、今俺にとんでもなく重い好意を向けてくれてる子達は、人生に関わる事を助けた子達なんだよね。先生と魅空は分かんないけど…
初めは、佳南だった。佳南は俺が助ける前から俺に依存気味だったけど、助けてから四六時中引っ付くようになった。その当時、佳南を好きだった奴が、多分やっていたのだろう。俺の机の中に悪口が書かれた手紙が入っていた。佳南がずっと俺のそばにいるのが気に食わなかったんだろう、でも、佳南だけの時はそれだけだった
でも、周りにいる女の子が増える度に、虐めはエスカレートしていった。そして、暴力を振られるようになった。
虐めていた奴らは狡猾だった。絶対に顔は殴らなかった。
だが、中学3年生のある日、俺はとうとう顔を殴られた。そいつは、相当俺に嫉妬の感情を向けていたのだろう。でも、理解はできた。こんなモブの傍に、あんな可愛い美少女達がずっとくっついていたら、そりゃあ妬みもするだろう。結局、殴られたのは1発だけだったのだが、それが仇になった。
その日、そのまま荷物を教室に取りに行き、帰ろうとしたのだが
「あっ!植付くんいた!」
「遅いです先輩!こんな美少女を待たせるなんてダメですよ!」
「植付くん、やっと戻ってきたか。荷物が置きっぱなしだったから、まだ帰ってないなら一緒に帰ろうと思って待ってたんだ」
最悪だった。佳南と海月と留寧が残っていたのだ。俺は顔の痣を見られたらまずいと思い、痣が出来ている頬を咄嗟に手で隠したが、遅かった
「あれ?植付くん、その顔の痣、どうしたの?」
ヤバい!バレた!と思い、俺は咄嗟に
「大丈夫、ちょっと転んだだけだよ」
と言った。その時はパッと見は納得してくれたが、今思えば内心は納得していなかったのかもしれない。3人とも顔に不満の表情を浮かべていたから。でも、その時の俺はバレないようにどう誤魔化そうか必死で、あまり気にしていなかった
この日の出来事が、高校になってあんな事に繋がるとは昔の俺は思ってもいなかった
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