はい、後輩に喰われそうです
嘘だろ?!なんで海月がここに?!公園のベンチで自分の媚薬で悶えてた筈なのに…!
「なんでここに私がいるか分からないって思ってます?」
なに?俺の周りはエスパーしかいないの?俺ってそんな分かりやすい?
「はい、ぶっちゃけ顔に出てるんでものすごく分かりやすいです」
「マジか」
「マジです」
くそっ……ポーカーフェイスが得意だと思っていた自分を殴りたい……!!!
「という事で先輩……ここから抜け出して私とイイ事しましょ?」
「い、いい事って…」
「もちろん、年頃の男女がするイイ事と言ったら……ねぇ?」
やべぇ……喰われる!!!つか、コイツまだ発情してやがる!どんだけ強力なの作ったんだよ……
「い、嫌だ!」
こんななし崩し的に初めてが奪われるなんて嫌だ!初めてはもっとロマンチックにしたい!
「………………せぇんぱい?まだ自分の立場が分かってないみたいですね?」
な、なんだ?急に海月の目のハイライトが消えたぞ……?
「た…立場?」
「先輩……今縛られてるの忘れてません?」
あ
「今……自分が拒否権を行使出来る立場だと思っているんですかぁ?」
「いっ……いや!拒否権は全人類が持つ基本的権利で……!」
「そんなもの先輩を犯して既成事実を作っちゃえばいい事です」
Oh……
「まっ……待て!そんな事しても俺の心は手に入らないぞ?!」
何こんな男が言っても需要の無い台詞を言っているんだ俺はぁぁぁぁぁぁ!!!!!恥ずかしぃぃぃぃ!
「そうよ!植付くんの心はもう私のものなんだから!」
げっ……!佳南!つか、いつの間に二人とも喧嘩やめてたんだ……?
「いいえ、植付くんの心は私のものです」
会長まで……!話がややこしくなるから黙ってて欲しかったんだが……
「あぁ?先輩は私のものだっつーの」
「いいえ?植付くんは私のものですけど?」
「はぁ?ポッと出の雌共がなにほざいてんの?植付くんは幼なじみである私のものだし。胸なし会長とヤク漬け変態娘は引っ込んでなさい」
「その胸引きちぎってやる………!」
「アンタ……媚薬漬けにして他の男に売り付けてやる……!」
「やれるもんならやってみなさい」
バチバチバチ!!!
もうヤダ……帰りたい。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます