はい、後輩が絡んできます

 今日はこれ含めてあと2話更新します

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 俺は委員長に脅され、あの場から離脱した。ちくしょう!なんで佳南の前で自販機の下に顔が挟まってた事言おうとするんだよ!佳南には、って言うか委員長以外には誰にもバレてないのに!しかも、この事を話されたくなかったら早く逃げなさい、ってなんだよ!俺のプライドはもうズタズタよ!


「はぁ……」


「せーんぱい♡」


「うげっ」


 この声は…


「うげっ、ってなんですか、うげっ、って。こんなに可愛い後輩が朝から話しかけてるんですよ?もう少しいい反応しましょうよ。だから先輩は年齢=彼女なし=童貞なんですよ」


「うるせぇ!ほっとけ!ってか童貞じゃねぇし!」


「えー先輩が童貞じゃない訳ないじゃないですか。だってほら」


 むにゅん


 こっ……この腕に触れている感触は……!!!


「んふっ、顔真っ赤にしちゃって、かーわいい」


「くっ…くそぉ」


 さっきから俺に絡んでくるこの後輩の名前は虹原にじはら 海月くらげ、俺の中学の時の部活の後輩だ。そして、俺が学校に間に合わなくなる原因の2人目だ。髪はツインテールで金色に染めているが、汚らしくなくフワッとしている、身長は佳南より低く、多分ギリ150センチ行くか行かないかぐらいの身長だ。ただ……


「先輩?」


 ぷるん


 この、動く度に揺れる胸よ!小柄な体型ながら1部だけ妙にデカいし、顔もどこのモデルかってくらい小さくて可愛いから、うちの学校の男(教師含む)が紳士になったとか……大丈夫かうちの学校。


「妙に疲れた顔をしていますがなにかあったんですか?」


「ああ、それはな……」


 俺は朝の出来事を説明した。


「という事は先輩達はしばらく戻ってこない……?すると、先輩と2人っきり……ふひっ」


 ゾクッ……!


 なんだ……?今寒気が……


「せーんぱい、ちょっとジュース買ってきてくれません?お金は出すので」


「ん、ああ、いいぞ」


 俺は鞄から財布を取りだし、自販機に向かった。


「ふひっ……今のうちに……」

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