はい、属性山盛り委員長が走って来ます
「ねぇ、植付くん、なんで教えてくれないのかな?かな?」
「ひいぃ!」
もうやだよぉ、怖いよぉ、目にハイライトがないんですもの。こうなったら……
「三十六計逃げるに如かず!」
「あっ!」
よしっ!スタートダッシュさえ決まればこっちのもんだ!佳南は頭はものすごくいいが、運動神経は普通だ。毎朝ランニングして定期的に筋トレもしている俺の方が運動神経はいい!
「私から逃げられるとでも思ったの?あはっ、可愛い植付くん♡」
えっ?なぜ隣で並走出来ているのですか?佳南さん。
いやいやいやちょっと待て、運動神経は俺の方がいいはず。それに俺は帰宅部だが毎朝ランニングしている。つまり、同じ帰宅部の佳南が俺に追いつける訳が無い!でも、実際並走されてるし……なんで追いつけるんだ?
「あはっ、なんで追いつけるんだ?って思ってるでしょ」
「っ!」
何こいつ?!なんで俺の思考読めんの?!なんで俺に追いつけんの?!
「愛の力よ」
「んなもんあってたまるかぁぁぁぁ!!!」
「植付く~ん!それ取って~~!!」
「ん?」
前の方から何か転がってきたな、ほいっと。
「取ってくれてありが……あれ?!止まれないよぉ!」
ん?前の方から次は声がす……
「きゃぁぁぁぁぁぁぁ!」
「委員長?!」
彼女は
「よし!委員長!大丈夫!俺が受け止めるから!」
ニヤッ
「お、お願いしま~す!」
『ん?委員長が一瞬、ニヤってしたような……』
って、そんな事考えてる場合じゃない!受け止めないと!足を広げて、腰を低く落とす。よし!
「バッチこーい!」
朝のランニングで鍛えた足腰を舐めるなよ!
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます