第2話 プロローグ(Ⅱ)

 わたしは、自分を殺してくれる人を探していた。


 そういうな人は、決して多くない。十万人か、百万人に一人いれば、いい方かも知れない。


 けれど、嘆いていても仕方がないのだ。わたしは、探さなければいけない。わたしがわたしでなくなってしまう前に。


 もし、わたしが人の悪に狂ってしまうというのなら――それを止められるのは

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