第3話
あの後、食堂で食事を取って会計をしてから帰宅した。
自分の部屋でベッドに横になりがらもう一度記憶を整理しようと試みるけど、やっぱり《何か》と《誰か》は思い出せなかった。
ただ、あの時感じた頭痛とフラフラはもう襲って来なかった。
何だったんだろう??
その時、ベッド脇のサイドテーブルに置いていたスマホが光った。
《都市伝説~並行世界への道~からメールが届いてます》
何だろう…?
中身を確認するとこう書かれていた。
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送信先:toshidensetsu_PARALLEL WORL@gmail.com
件名:次の魂の解放日
本文
次の都市伝説の宴は一年後の今日、緑の広場にて行う。
希望者は名乗り出ること。
抽選で選ばれたものは並行世界へと解放されるだろう…………。
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読み終えた途端、記憶がフラッシュバックしてきた。
おおよそ20人の人達に見守られながら大柄の男の人と何かを話す自分の姿ーーー。
ガリガリな女の人と何かを話す自分の姿ーーー。
そして切れ長の目が特徴的な男の人に頭を触られた途端、眩い光の中に吸い込まれる瞬間ーーー。
そこまで思い出して推測されるのはー。
私はこの「都市伝説の宴」に選ばれて何らかの儀式をしたって事ーーー。
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