第2話
目を開けると真っ白な天井と真っ白なベットが見えた。
ここはどこ??
「目を覚ましたのね!!」
「大丈夫か!?愛美!?」
ガバッと効果音をつけながら母と父が抱き付いてきた。
父も記憶よりも大分見た目が若い…!
「ごめんね。私があの時に朝ごはんなんて作らずにすぐに愛美を病院に連れていくべきだったわ。」
「お母さん、大丈夫だよ。頭痛もフラフラも今は治まってるから。」
「本当に大丈夫なのか??今医者呼ぶから寝て待ってなさい。」
そう言うと父は額に指をあて、何かを念じ始めた。
父はテレパシーを使える魔術師だ。
ここは病院か。あの後意識失っちゃってたんだ…。
「今すぐ来てくれるそうだ。」
その言葉と共に病室の扉が開いた。
ナースコールと違って対応が早いのが驚きだね!!
「愛美さん、ご気分はいかがですか?」
「少し気持ち悪い位で後は大丈夫です。」
「気持ち悪いのですね。脳に異常が無いか念のため少し診てみましょう。」
そう言うと女医さんは私に近づくと全身に手を当て始めた。
脳に異常…??
「脳はー。大丈夫。運び込まれたときに外傷は無いのに何故か脳震盪起こしていたのよね……。うん、でもそれはすべて治癒済み。他はーー。何もないね。」
「愛美は大丈夫なの??」
「大丈夫ですよ。魔術の覚醒が脳に何らかの影響を及ぼしていたのだと思います。それも治癒術師の力で全て治癒しました。もう退院しても大丈夫ですよ。気持ち悪いのは胃にも腸にも何も入っていないせいなので病院の食堂でお粥か何か胃に優しい物を食べてから帰って下さい。その間に治療費を計算しておきますね。」
「有り難う御座います。愛美良かったわね、着替え持ってきておいたから着替えてね。お母さんとお父さんは荷物まとめておくわ。」
そう言うと父と母は荷物をまとめ始めた。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます