毎日の料理は苦行だと思う
我が家の娘たちは野菜が大好きだ。
メイン料理の傾向でいうと、長女は魚派、次女は肉派なんだけど、一番喜ぶのは野菜がたっぷりのメニュー。野菜たっぷりのスープや味噌汁をほぼ毎日作っている。
付け合わせに、きんぴらとかカボチャの煮付けなんて作ると、一人で三人前食べる勢い。明日の分なんて残りゃしない。
ワタシの体調が悪いときは、朝ごはんもお弁当も用意が出来ずに送り出すこともある。
そんなある日、帰宅した次女が「今日は野菜の足りない日だった」て言ったことがあった。
そりゃ、お弁当に毎回野菜炒めを入れ、具だくさんの味噌汁やスープを持っていってるんだから、それがないと野菜不足を感じるよね。
お弁当がない日は、野菜ジュースやサラダを買うようにしてるらしいけど、それじゃ足りないって言うくらいには、野菜てんこ盛りが日常の日埜和家だ。
しかし!
野菜炒めを朝に作り、夜にも作るってなかなかに疲れる。野菜の種類も味も変え……なんで1日2回も料理を真面目にやらないといけないの!?
スープ2回作るとか、ほんと、しんどい!
なぜ、1日2回も鍋やフライパンを洗わないといけないのだ!
主婦の仕事だろうって? なら、対価を払ってくれ!
て、思っちゃう日もあるよ。
毎日のことだし、料理に時間をかけすぎたら他のことが出来ない。自分の時間を削ってまで毎日料理したら、頭がおかしくなる。
だけど、毎日冷凍物やスーパーの惣菜も味気ない気持ちは分かるし、やっぱり健康を考えたら野菜を多く食べる生活は良いことなので、ここは頑張るしかないのだろう。
野菜大好きな娘たちの話に戻るが、味の好みは、長女はあっさり派、次女はこってり派だ。同じ母に育てられても好みは違う。
別人だから仕方がないが……それぞれに応えていたら母の身がもたない!
共通して好きなものは煮物なのだが、毎日カボチャの煮付けを作るのもだるいし、いくら好きでも毎日続けたらきっと飽きる。
好きなものは毎日でも食べたい、なんてのは毎日食べてないから抱く幻想なんだと思う。
本当に同じ味、同じ料理が毎日続いたら飽きる。飽きないのは白米くらいじゃない? それも、おかずが色々あるから飽きないのだろう。
毎日白飯だけでも感謝して食べられるって人がいたら、是非とも心境をお聞かせ願いたい。この飽食の時代にいたら、きっと、仙人にもっとも近い人だよ。
生憎と、我が家の娘たちは仙人からは程遠い。白飯も好きだが、それはおかずがあっての話だ。
野菜嫌いにならず育ったのは偉いが、毎日、試行錯誤をして料理を並べないとならないわけだ。楽に料理をしたい主婦としてはなかなかに苦行だ。
そこで我が家で定番になったものがいくつかある。
その中でも優秀なのが、ホットプレート料理。これで、とにかくなんでも蒸し焼きにしちゃえ!作戦だ。
少なくとも、週2回はホットプレートに頼る。
①餃子と蒸し野菜
並べた冷凍餃子の上に、チンゲン菜、もやし、白菜なんかをどさーっとのせて(蓋が閉まりきらないくらいのせる)、少しの水を加えて蒸し焼きに。
酢醤油でさっぱりとお野菜がいただける。なお、我が家ではラー油やキムチの素も追加して、ピリ辛で食べるのも人気。
チンゲン菜や白菜は大きめの方が食べ応え抜群でオススメ!また、小さいと焦げやすくなるので注意だ。
他にも、冷凍肉団子やシュウマイも同じように蒸し焼きにすると、ふっくら美味しく仕上がるので良い。
②お肉と野菜の重ね蒸し
キャベツ(大きめざく切り)、ニンジン(薄めの短冊切り)、ピーマン(縦に細切り)、玉ねぎ(輪切り)、もやし、キノコ……とりあえず冷蔵庫にある野菜たち!
豚肉はバラでもロースでもなんでもいいけど、出来れば薄切りのものが良い。
これらを交互にホットプレートに敷き詰めて、蓋をして蒸し焼きにする。
ポン酢、焼肉のたれ、ドレッシング、生姜醤油、なんでも良いので好みのタレでいただくスタイル。
これらの野菜は多めに切って、余った分は、ポリ袋に入れておき、翌朝、野菜炒めやスープに使えば朝の料理時間も時短になる!
(なお、余ったキノコは冷凍保存が良い。旨味も凝縮されるのでオススメ。椎茸はスライスしてから冷凍すると、味噌汁の具に最適だ!)
スープを作ることすら面倒なときは、このポリ袋にいれておいた野菜をレンチンし、インスタントのスープや味噌汁に入れて具の増量に使うなんて荒業もある。
ラーメン大好きな長女は、よく、インスタントラーメンに追加してる。
対価をもらえない日々の料理って、洗い物もついてくるから、本当にしんどい家事だと思うの。
だから、野菜を切るのすらしんどいときは、切られているパックの野菜を使ったり、冷凍野菜を使うのだっていいと思う! そもそも、作るだけでも偉いんだから!
どう野菜を食べさせるか考えるの大変だけど、たぶん、野菜嫌いに食べさせる努力に比べたら楽なもんなんだろうな……
そう考えれば…………いや、やっぱり料理は大変なんだ! だからワタシは、いかにして楽をして野菜を調理できるか考え、苦行に勤しむのだ。
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