第2話恐怖・トイレットペーパー男

ピンポンパンポン


「何だ、ガラムマサラ大佐!ビール男は山田猛ではなく、一般人に致命傷を受けたではないか?何が得意技はチャンポンしても吐かないだっ!」

「申し訳ございません。石の当たりどころが悪かったらしく……」

「石?岩石ではなく、小石だぞっ!」

「すいません。」

「次の怪人は、期待出来るんだろうな~?」

「はいっ!日本人は痔に悩んでおります。キレ痔、イボ痔、枚挙にいとまがございません。日本の尻を狙う怪人をつくりました。日本イボ痔祭りの決行です」

「期待していいんだな?ガラムマサラ大佐?」

「ははっ」

怪人控え室に向かい声を出した。

「トイレットペーパー男よ、トイレットペーパー男よ!」

「トイレット、トイレット~」

「お前の得意技はなんだ?」

首領は質問した。

「俺様はデリケートゾーンに欠かせぬ、様々なシート、オムツ界の帝王、トイレットペーパー男様だ!必ず、山田猛を抹殺する」

「期待してるぞ、トイレットペーパー男よ!」

「任せておけ、首領、ガラムマサラ大佐」


その日、マメーゴの店主おやっさんと山田猛はバス釣りを楽しんでいた。

山田猛は40cmオーバーのブラックバスを釣り上げると、満面の笑みを見せたが、突然、表情が変わった。


「出たな~、チョッカー!」

山田猛はチョッカーの皆さんを次々に殴り倒していく。

「トイレット、トイレット~」

「あっ、貴様はトイレットペーパー男!」

おやっさんがそう叫んだ。

「なんだって!強そうな怪人だ!」

すると、雲行きが怪しくなりポツリポツリと雨が降ってきた。


「トイレット、トイレット~。山田猛よ俺様は水に弱いんだ、体育館で戦えっ!」

「やだね」


本降りになった。

「ト、トイレット、トイレット~。身体が溶ける~」

「よし、変身だ!かめ~んレイダー変、、、」

「た、頼む。山田猛よ。V7に変身しないでくれっ。そしたら、15万円渡すから」

「隙ありっ!」

「ギャッ!」

おやっさんはバケツの水をトイレットペーパー男の身体に浴びせ掛けた!

トイレットペーパー男は完全に溶けてしまった。


ガラムマサラ大佐は戦いの様子を画面で見ていた。

「くっそ~、天気予報は信用ならねえなっ!また、明日、首領に小言を言われるのか~」

ガラムマサラ大佐は胃の辺りを擦り、胃薬を飲んだ。

いい調子だ!山田猛、否、仮面レイダーV7!

トイレットペーパー男の葬儀はコロナを警戒し、近親者のみで執り行うらしい。


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