第9話:ユナ=メレノン。早くも危機遭遇

私をジーッと見つめてくる男性。

遠くからでもわかるぐらい綺麗な顔立ちで、

特に目が黄金色で綺麗だった


ユナ「……綺麗な目……」


男性「?、、、」


ユナ「あ!すみません!なんでもないです!(初対面の人に何言ってんだ?!私?!)」


男性「…あ、あぁ?」



男性は少し唸り、考え始めたと思いきや

また、私をじっと見つめ、あ!という顔になり

私に話しかけた。


男性「…なぁ!」


ユナ「…!はいィッ!(怒らせちゃった?!)」

急に話しかけられて変な声で返事をしてしまった…



男性「…アンタって今日魔王軍に魔法ぶち当てたっていう奴??」


と質問しながら、ベランダに侵入し

私のと男性の顔の距離が狭くなる。



ユナ「ええっと…はい…!まぁ…そうですが… (か、顔近っ!/// )」


私は同年代ぐらいの異性と会話するのは、正直慣れていないことから、「今私、変な顔してないよね?!」

と焦ってしまう。

それに、全く気づいていない男性は再び話だした。



男性「‥俺の記憶が間違ってなかったらだけど……アンタ、もしかして…国王の娘のユナ=メレノン様か?」


ユナ「…?(ちょっ、嘘でしょ?!まだ1日も経ってないのに!?)」


私は、焦りを顔に出さないよう「なんのことでしょう?」と演じるが内心は、ものすごく焦っている。

更に、私は冒険者になることを国民に言っていなかった。いや、言わなかった。



その理由は―



―数ヶ月前


ユナ「私が"冒険者"になることを言わない!?」


アデン「ああ、」


アデン「、、ロデス=ユナ=メレノンが冒険者だと他国に伝わってしまってはもう取り返しがつかないからな、、」


ユナ「……」


この国、ロデス=アデン国は

世界一大きいだけでなく、他国との貿易が盛んなことや、自然もキープしつつ輸出していることから

<"自然が豊か+生産数も多い">として有名だ。




だが、



そんな国だけあって、ロデス国を狙う他国も多数

ある。







ということは、





そんな国の"王女が冒険者"をしていると伝わったら




私を殺し、ロデス=アデン国に……





<”戦争を持ち出しかねない”>




ということだ。




私は18まで生きて、次が無いかもしれないという恐怖もあり、”冒険者になる自分”を応援してもらいたかったことを諦め、

偽名の「レナシア=マーガレット」という名前を使い、国民には「他国を巡る”文化の旅”に出かける」と伝え城を出た。


―そして、今に至る


ユナ「…ええっと…何方かの間違いじゃないでしょうか?(なんで知ってるのよ?!)」


とりあえず、私はバレないように誤魔化した。




が、男性は粘り強く更に私に質問した。


男性「はぁ?…んじゃ言い方を変える」

 

男性「―アンタは」


ユナ「(ゴクリ……)」








……To be continued

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