第8話:医務室の女性

ユナ「(ん?……何ここ?)」

目が覚めると、私はさっきいたギルドの医務室(?)の様な所にいた。


?「目が覚めましたか…」


ユナ「?!」

な、



なんじゃこの『美人な女性』はァァァ?!


ユナ「はい…!なんとか…」


フレナ「私は、このギルドの医務室担当のフレナ・ミラシスです。」


ってか、私が知ってるギルドって医務室とか

なかったし、


ユナ「最近のギルドって、医務室があるんですね!」


フレナ「?」

すると、フレナさんは首を傾げた後に、真顔で_


フレナ「どこのギルドにも…医務室はあります…よ?」

と、当たり前のように言われフレナさんは最後の方に煽るようにフッっと笑った。


ユナ「あ、ソ、ソウダンタンデスネー!シ、シラナカッタナ~…アハハ~」

私は、あたり前の事を聞いてしまったという恥ずかしさと、最後に嘲笑ったフレナさんのが見え、恐怖を覚える。


ユナ「(……?そう言えば誰が私をここまで……?)」


ユナ「フレナさん、あの私をここまで運んでくれた方ってわかります?」

私は、『自分のような体重の人間を医務室まで運んでくれた』ことを、その運んでくれた方に感謝したいと思い、フレナさんにその方について聞く。


フレナ「…その方なら、つい先程クエストに行かれましたので私には……」


ユナ「そ、そうですか…あの名前とかは…?」


フレナ「確か…ミナヅキ・ハルトという方だったかと思います。」


ユナ「?!」

その瞬間、ユナはあることに気づいた。



ユナ「(ミナヅキ・ハルトって……すっごいイケメンっぽい名前じゃん……!!)」


ユナは自分の中にある

異世界の人+名前がハルト=イケメン

という【ド偏見公式】が働き、テンションが上がり

よっしゃァァァ!!!と言わんばかりにガッツポーズをする。


フレナ「……ア、アハハ……」

フレナさんは、そのガッツポーズにドン引きし、

流石のユナも恥ずかしくなり、「ア、アハハ……」と同じ言葉で返す。


ユナ「…!そろそろ、帰りますね!ずっとここに居ては迷惑ですし……!……それでは!」


パタンッ


ユナは、早口で言い去り医務室を出た。


フレナ「……(…随分、変わった人だったわね…)」


―廊下


ユナ「(恥ずかしかったぁぁぁあぁあぁっっ!!!)」


本来医務室にいる理由である魔力の回復が済み終わったので、恥ずかしく逃げる事+用が済んだ事を理由にし、私は医務室を出た。


ユナ「(いや、だってさ?!あの嘲笑った顔、闇ありすぎでしょ?!しかも、私がガッツポーズした時もう、生物として見てない顔だったし……!?)」


と、心の中でフレナの怖さに絶叫しながらギルドのロビーへ戻った。


―"ある人物"のクエストが終わった頃


?「っ!」


モンスター「グァァッ……」


?のパーティー仲間1「これで、クエストクリアだな!」


?のパーティー仲間2「あーっ!終わった終わった〜!」


?「(あの、美人さん無事ならいいんだが……)」


?のパーティー仲間3「何してんだよ、ハルト早く行くぞー?」


ハルト「!おう、」


ハルトのパーティー仲間2「ってか、俺ら明日の朝、ココラール村を出ないといけないのにクエストやってて大丈夫か?」


ハルト「まぁ、大丈夫だろ?」


ハルトのパーティー仲間1「大丈夫!大丈夫!……ってかさ?!あのハルトと一緒に来た可愛い女子、あんな見た目してんのに、クソ強かったよな?!」


ハルトのパーティー仲間3「そーそー!俺らの数十倍ぐらい強かったよな!?」


ハルトのパーティー仲間2「やっぱ、ハルトはすげぇなー…?」


ハルト「…どういうことだ?」



ハルトのパーティー仲間2「だから、お前が連れて来るパーティー希望者って、大体が俺らより何十倍も強い奴だったっつーこと。」


ハルト「そうか?」


ハルトのパーティー仲間2「はぁ……ったく。」



―その頃当の本人ユナは……


夜 8:40


そう!

もう,そろそろ、良い子は寝る時間……!




え?私が"良い子"じゃないって?




………



‥ま、まぁ?私は、良い子ではないと思つかもしれないけど!


私は、こう見えて夜の9:00(※正確には夜中の1:30)には寝てたし?

朝だって(フィールに)6:00には(フィールのおかげで)支度も終わってたし?







…………








そして…私は、医務室を出て急いで空いているホテルの部屋を借りに行った。(無理矢理感)





ユナ「(…外見だけなんだな…このギルド…)」

部屋は、凄く綺麗でまるでリゾートホテルだった。


ユナ「(…お父様に,このギルドの外見の修復頼んでおこ…)」


私は、ベランダに行き空を見ると、満天の星空が広がっていた。


ユナ「キレー……」


?「…」

横を向くと、私より年下の様な男性が自分を見ていた。


ユナ「…(?!?!?!)」








……To be continued

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る