第10話:アルガとリヴィスという男
男性「アンタは―」
ユナ「(ゴクリ…)」
私は、
男性「……ユナ=メレノンだ!」
と、私に指を指した。
ユナ「…はい?」
私は、脳内で戦闘準備を整えていた数秒前までの自分が馬鹿らしく思えた。
すると、男性は目を見開きながら発言した。
男性「…?全然効いてない…だと...!?」
ユナ「(は????????)」
私は、その男性の行動が何が何だか分からず、つい質問してしまう。
ユナ「あの…何がしたいんですか?」
男性「いやー……アンタがユナ=メレノンって認めないから、魔法でなんとか言い出させようと思ったんだけど…効かなかったか…」
と男性は残念な顔をしながら、うーんと唸り考えだす。
ユナ「…(この男性…ド天然なのか?いや、アホなのか?)」
私は、前にいる男性について整理し始めるが、
自分が王女だとばれて
ユナ「!…とにかく!私は、王女様でもないので!」
男性「?じゃあ何?」
ストレートに聞いてきた男性に
私は戸惑いかけてしまうが、ハッキリと嘘の自分を演じる。
ユナ「私は、何処にでもいるただの平民のレナシス=マーガレットです!(って、もし言われたらお父様がこう言えって言ってたけど、多分大丈夫なのかな?)」
男性「…はぁ~っ‥そこまで言うなら、違うのか?…」
男性は納得のいかないのか、返事の最後に「?」がつく。
ユナ「(ホッ…良かった…)」
私は”とりあえず”だが、男性が諦めたことに安心する。
アルガ「…言ってなかったが俺は、アルガ=メレス。冒険者やってる」
と、不満げに名前と職業を言った。
ユナ「アルガ…でいいですか?」
アルガ「うん、よろし…」
―すると…
?「オイ、アルガ!…何外で騒いでやが…ってなんでお前、隣の部屋にいんだよ!?」
頭をかきイライラしながら出てきた男性。
容姿は、アルガの何倍ものある背高で、雰囲気は”クールな喧嘩の番長(?)”というような男性だった。
アルガ「!リヴィス!」
リヴィス「チッ…うっせぇんだよ!近所迷惑だろ!」
とアルガに叱る男性。
ユナ「(…なんかお母さんみたい…)」
つい、私はアルガとリヴィスがあまりにも
親子のように見え、「微笑ましいなぁ」と思いながら見つめていると私の視線に気づき、その母お…リヴィスにギロッと睨まれた。
ユナ「!!(ヒィィィっ!!)」
リヴィス「あ゛ぁ?何みてんだァ?!ぶっ殺さr…って…おま…?!」
と急に私の顔を見てリヴィスが驚いた。
アルガ「あ!やっぱり、リヴィスも気づいちゃった?」
アルガは、「ほら、やっぱり!」と言わんばかりの顔で私を見た。
ユナ「(ヤバいかもしれない……ってか、リヴィスって人私の事ぶっ〇すって言ったよね?!)」
リヴィス「ユナ=メレノン様じゃねぇか!」
ユナ「……」
私は、ため息さえも、怒りや文句でさえも出ない感情になり、「
……To be continued
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