第5話:ロデス=ユナ=メレノンとして。

ルイ「?言いましたけど…それがどうしたんです?」


平然と答えられユナは「もしかして勘違い?!」と思い少し赤くし、家族としての好きだと理解した。


ユナ「…ううん!なんでもない!それよりこのクッキー美味しい!ねっ!ルイ!」

と、私は勘違いしたことを誤魔化そうと、クッキーの話に変えようとした。


ルイ「……」


ユナ「?ルイ?」

何故かルイは、「シュン……」とした顔をしていた。


―すると


ルイが今にも泣きそうな顔でしかも、目に涙が溜まって溢れそうになっていた。


ユナ「ル、ルイ?どうしたの?私、変なこと言った?」


ルイ「!」


バッっと急に立ち上がったルイはユナの前へ近づき、ギュッと抱きついた。


ユナ「どうしたの?」

ユナは、抱きついてきたルイの背中を撫でながら

心配する。


ルイ「僕…」


ユナ「?」


ルイ「姉様と離れるの嫌です!!」

と号泣しながらユナに言い、ルイがユナと学校の行事などで1日離れる事でさえ号泣しだす事をユナは思い出す


ユナ「(ううっ、、)」

また、その号泣したルイに弱いユナは、ついさっき決断した事を再び考え直す。


ユナ「(ルイと離れるとか絶対無理だし…何よりこんな泣き顔見せられたらァァァ……!)」

、、とユナが心の中で叫び悶えている中

ルイが泣きながらユナに自分の気持ちを伝え始めた


ルイ「僕、実は姉様とお父様が話しているのが聞こえて…姉様が冒険者になるって……泣」


ユナ「(ズキューン!!(ダメージ50))」

ユナ「(泣きながら説明して、更には最後に涙目で上目遣いって……私命日?!)」


ユナ「で、でもね?ロデス=アデンが…」

ユナは父に、あそこまで行って断るのは国王である父には絶対言えない。と思いルイに諦めてもらうよう話を進める。


ルイ「国がなくなってもいい!姉様がいればいい!!」

ルイはユナの腹部に抱きつき「やだ!やだ!」と言いながら首を振る。


ユナ「(ズキューン!!!(ダメージ40)」

ユナ「(や、やばい……!!ルイが可愛すぎて死ぬ!!)」


ルイ「だから姉様、、?冒険者になんかならないで?」

と目を潤わさせてユナの顔を見る


ユナ「(ズキューン!!!!!(ダメージ10000)」


ユナ「(も、もうこれは無理だ……!!)」

ユナはルイに完全敗北し

ルイに伝えようとする


ユナ「わかっt……」


マリア「ダメよ!ユナ!」


遠くから聞こえた声。




そう。その人物は……







ユナ、ルイ「!!…お母様?!」



ルイの強敵。




ロデス=アデン国の国王の妃 。

また、生産・貿易管理者 及び 軍司令長官



ロデス=マリア=メレノン だ、





マリア「ユナ!またルイを甘やかそうとしたわね!?」


ユナ「(ギクッ)は、はい…そうです…」

ユナは図星をつかれ身を縮める


マリア「ルイも!ワガママ言わないの!」


ルイ「はぁーい(シュン」


マリア「ハァ……」


ユナ「!そうだ!お母様!私……」


マリア「冒険者でしょ?分かってるわよ。」


ユナ「(流石、お母様……!国を支えるだけある!)」



アデン「へっくしゅん」←一応国を支えている人


ジアン「国王様……!」

国王の付き人である、ジアンはアデンへと駆け寄り、ブランケットを肩へとかける。


アデン「すまんな、」


アデン「(…誰か噂しておるな?……)」



マリア「…ユナ。貴女あなたには、アーシス王子と幸せに暮らして欲しかったわ。」


ユナ「アハハ…」

ユナ「(私も、アーシスと暮らしたかったよ?!…めちゃめちゃ優しいしイケメンだしさ?!)」


アーシス=グランデ。

ロデス=アデン国から少し離れた東の方にある

アスリス国の王子で、国同士が仲が良いことから、ユナとは昔からの幼なじみで8つ離れている。


マリア「…この事を、アーシス王子に伝えたらきっと、なんとしてでも反対するでしょうね。」


ユナ「……あの、アーシス王子だからね…」


ちなみに、アーシスはユナを自分の子供の様に愛しており、

ユナの顔に木の枝が直撃した時その木の枝に

これでもかと叱り

「これからは、気をつけろ」や「次はないからな?」と"木の枝"に伝えるという変人で、本人曰く「植物は気持ちを込めて育てるだろ?だから、叱って植物に理解させた」らしい。


ユナ「でも…私はこっちの道でも頑張るからね!」


マリアはしばらく沈黙してから、少し低めの声でユナに話しかけた


マリア「…ユナ、少しこちらへ来なさい」


ユナ「はい…?」

ユナは言われるまま、マリアへ近づく。


ギュッ


ユナ「?!」


マリア「ユナ、貴女は生まれた時からずっと、元気で毎日私もアデンも使用人も全ての人に元気くれる子で…本心を言うと"冒険者"にはなって欲しくない。これは、私もあの人アデンもルイも使用人もそう思ってる。」


ユナ「お母様……」


マリア「……国の王女として立派な姿で帰ってきて、ロデス=アデン国私たちに笑顔を、元気を届けてちょうだい。」


すると、ユナの目からボロボロと涙が溢れ、

この時ユナは、冒険者をやるという事が自分にとって「寂しく、怖かった」とわかった。


マリア「もう!ユナ、貴女18でしょ?そんなに泣かないの!」


ユナ「ありがとう!お母様!」


そして私は、またお母様に抱きついた。


ルイ「!」


ユナ「ルイもおいで?」


ルイ「はいっ!」


アデン「おお!いたいた!……お前たち!実はユナが…」


アデン「……?!これは!」


アデン「(俺も抱きついていいやつだな?!)」


アデンは3人がいる方に走り出した。


ルイ「?あれは……」


ユナ「お父様?!」

お父様がユナたちの方へ飛び込もうとしていた。


しかし、ユナとルイとマリアはスっとアデンを避け、アデンが見事に地面へ滑り落ちる


アデン「父になんて事をするんだ!!泣」


ユナ「え、エット~」

とユナはよそ見する。


アデン「(ガーン」



……


ユナ「(今は、)」



ユナ「(今だけは……)」


ユナ「(この時間家族の時間を楽しもう……。)」



……To be continued

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