第2話:新たなユナ

花宮「(あ……待って、絶対殺されるじゃん…さっき国王って言ってたし、私何やってるんだァァァ泣)」

と、私が焦っていると、


アデンから声が聞こえた。


アデン「……くっ」


家来「こ、国王様?」


アデン「アハハハハハッ!!!」


アデン「元気な娘でよかった!なぁ!マリア!」


マリア「そ、そうねぇ(?)」

マリアは、アデンが怒ると思っていたらしく

反応に困りつつ同意する。



花宮「(あ、よかった喜んでるわ(( )」


―と色々あって私の2代目の生命の死は無事回避できた。



―18年後







あれから、18年。

3歳には弟。ロデス=ルイ=メレノンが生まれたりと、あっという間に前世の年齢を過ぎてしまっていた


ユナ「(私も18か……)」

私は、今まであった18年を思い出し

振り返っていた。


ユナ「…今頃、真奈美は何してるかな…」

つい、何となく呟きながら

「前世で仲良くしていた友だち・家族の現在の姿」を想像しながら、呆然と窓を見つめた。


ーすると

静かな部屋にドアをノックする音が「コンコンッ」と響いた。


ユナ「(?……誰だろ?)」


アデン「……ユナよ、今話せるか?」

ドア越しからの声で父だと分かり

ユナの頭の中に「?」が浮かぶ。


ユナ「(お父様?……)」

私は滅多に来ないアデンの呼び出しに疑問を浮かべながら、ドアを開ける。


ユナ「お父様どうかしましたか?」


アデン「実は…お前に伝えなければいけないことがあってな。」


ユナ「…伝える?」

ユナは、寒い廊下に父を立ちっぱなしにするのは、

良くないと判断し父を部屋に入れる。


ちなみに、ユナは前世の年齢からすると、20歳を超えており、簡単に言うと「親の大切さが分かる歳(?)」になっているので、ユナの中では"父を部屋に入れる"という行為は拒絶するまで嫌ではないのだ。


ユナ「……んしょっと」

ユナは近くにあった1人用の椅子を引っ張り、

アデンを座らせる


アデン「!…すまないな、ユナ。」


ユナ「いえいえ。」


ユナは、その向かいの椅子に座りアデンの話の続きを聞く


ユナ「……で…、"伝えなければいけないこと"とは?」


アデン「ユナ……お前には、そろそろ、この先どうするかを決めなければならんことは分かっているだろう?」


ユナ「はい…。(た、確かに……)」

この世界では、義務教育的な期間が18歳までで、私は丁度今、その期間が終わろうとしていたのだ。


アデン「それでなのだが……」


ユナ「はい?(何言われるんだろ……)」


アデン「ユナ。お前はこれから"冒険者と共に旅に出ていってもらう"。」


ユナ「え?……」



ユナ「エェェェ?!」






……To be continued

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