世界一の国の王女は最強冒険者?!

朱月渚叉

第1話:花宮ゆな

花宮「ねぇねぇ!真奈美!高校どこ行くの?」

花宮ゆな。中学3年生。今年受験生である。


木野「え?なに急にー?」

木野真奈美。私とは小学生の頃からの仲で毎日一緒に帰っている。


花宮「もしさ?真奈美と別の高校になったら、毎日会えなくなっちゃうからさー?」


木野「ああ、そゆこと、」


花宮「……い、」


木野「い?」


花宮はいきなり立ち止まり、大きく息を吸い言い放った。


花宮「嫌だァァァ!!私、真奈美と離れたらもう生きていけないィィィィ!!!」


木野「ったく、大袈裟なー(笑)」

真奈美は、「そんな訳ないじゃん」という顔で私に返す


花宮「はぁ?!大袈裟じゃないし!」


木野「大袈裟ですぅ~」

真奈美は、わざとらしく否定し再び歩きだす


花宮「えぇ~…?」

納得いかないんだけど?!と思いつつも、

小学の頃からこんなだったよなぁ私たち。

と思い出していると、その思い出しているうちに進んだ真奈美の後を追う。






と、、その時。



花宮「…!!」


木野「どうしたの?ゆな?」


花宮「ねぇ!あそこ……!」


横断歩道の近くに猫がいた。

なぜ、こんなに私が反応するかと言うと私。花宮ゆなは大の猫好き(動物好き)だからだ。


花宮「可愛いぃぃー!!!!」


木野「…ゆなってほんと猫好きだよねー」


花宮「当たり前だよ!!あんな可愛い動物他にいないよ?!」


木野「ハイハイ(苦笑)」


つい、熱くなってしまったゆなを、呆れた顔で返す真奈美。


だが、その時だった。


地面に摩擦している様な「ブーン」という低い音が横断歩道へ向かって近づいてくる。


花宮、木野「「?!」」


その音の正体は"トラック"だった。

小さめのトラックだったが、そのトラックは急いでいるのか、高速違反になるほどのスピードで横断歩道へと走ってくる。



花宮「…、!猫が!!」


木野「え!?ゆな?!」


私は体が勝手に動いたかのように、横断歩道へ飛び出し猫を助け出そうとした。


―が、


猫「!」

猫はトラックが近づいていることに気づき、颯爽とその場から走って家の間の道へ走っていったのだ。



花宮「へ?」







―そして私はトラックに轢かれてしまった。













木野「ゆな!!!!!!」


花宮「(……真奈美の声?)」




この時、私はうっすらと、聞こえる真奈美の声を聞き初めて

「自分が今さっき死んだ」と言うことを理解した。




花宮「(…ごめんね…真奈美)」


すると、近所の人が警察へ通報したり、

野次馬がたかりだし騒がしくなる。


そして、私は騒がしくなるにつれ意識が無くなった。








―――――――――








花宮「(ん?なんだろここ……)」


目が覚めると、豪華な天井が見えた。

私は、「これが天国と言うやつか?」と思うが

裏腹に「もしかしたら、地獄か?」と

半信半疑になる。


すると、大人の声が聞こえた。



??「女の子です!」





??「王女が生まれたぞ!!」






花宮「…?(産まれた?)」

私は、うっすらしか開かない目をゆっくりと開けた。





?「!、、、目を開けたわ!」






花宮「(?…この超絶美人は…?)」




?「おぉッ!……我が娘よぉぉぉ!!」


私が超絶美人に見惚れていると

横から、おっさんの声が聞こえてきた瞬間に気分がズンっと下がる。




花宮「(…私、花宮家の娘だし…ってか、おっさん喋らないでくれる?)」


ゆなは、まるで昔の、男子中・高校生が女子のパンちらを逃した時の後のような冷たい態度をとる。



?「アデン、名前はもう決めてあるの?」


花宮「(…名前?)」



アデン「ああ!名前は―」

と、アデンはにっこりしていう


アデン「==だ!」


?「…あら!!素敵ね!」


アデン「だろ?マリア!!」




花宮「(?……もしかして……)」











―私の名前?!











花宮「(ってことは…私…しちゃったァァァァ?!)」




アデン「ウォォォ!ユナァァァ!!!」

すると、アデンはユナに抱きついた。



花宮「(っ?!)」




花宮「(うっわっ?!何このオッサン?!セクハラの擬人化じゃん……!キモイキモイぃぃ!?ちょ、はよ離れろォォ!!泣)」



と、ユナは前世で丁度、思春期中だった事がありアデンを拒絶し暴れた。





―すると…ユナの足の指がなんと






アデンのに綺麗に刺さった。




花宮「(◎△$♪×¥●&%#?!)」


アデン「?!」


マリア「アデン!!」


家来「国王様ァァァ!!!!」







―転生した花宮ゆなは、転生早々やらかしてしまったのであった。









……To be continued

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る