第7話 乃木坂和奈の幼馴染になってほしい
乃木坂の事も気になったが。
テストがある為に今はそんな事は考えられない。
あまり、だ。
将来も考えないといけないから.....であるのだが.....。
くそう!全く集中出来ない!
俺は思いながら.....自習の時間.....悶えていた。
「いやちょっと待て.....本当にどうしたら良いんだ.....?俺は.....」
先輩が好き、という声が俺の頭の中を巡る。
自習じゃ無かったらまずかったぞオイ。
絶対に、だ。
考えながら集中する。
駄目だ絶対にこの事は今は考えるな。
テストのランクが落ちる。
点が取れなくなる。
「しかし.....何故.....何で乃木坂は俺を選んだんだ.....?」
思いながらモヤモヤしながら.....目の前の数学の問題を見る。
しかし頭に入ってこない。
どうしたら良いのだろうか.....この気持ちは。
そうしていると瑛太がやって来た。
それから、勉強ばっかだなお前、と言ってくる。
「.....煩悩を消そうとしているのだ」
「.....?.....煩悩って何だ。何の煩悩だよ」
「.....まあ色々な。.....俺も色々あるんだよ」
「.....そうか?.....ああそういやさ。俺が来たの.....言おうと思ってな。乃木坂が絡まれているって噂があったんだが.....それで聞きに来たんだよ。ミルコお前なんか知ってるか?」
「.....ああ確かに絡まれていたって話は聞くよな」
「ついでに言えば乃木坂って好きな人が居るらしくてよ。.....どう思うよ?」
瑛太は苦笑しながら説明してくれる。
それは俺の事だろうな。
思いながら.....少しだけ恥じらう。
暫くはバレないだろうけど.....。
そして考えていると.....ガラッとドアが開いた。
俺達は教師が入って来たのだろうとビックリしながら見たが.....居たのは女子だ。
黒髪の短髪?
バレー部員.....だよな?
165以上はありそうな身長だ。
「この教室に鳩羽ミルコという男子生徒は居ますか。私は乃木坂和奈の親友です」
「.....へ?」
「.....おー。.....授業中だってのに.....かなり根性あるね」
目を丸くする瑛太。
よく見たら.....何故か乃木坂まで居るのだが。
しかし瑛太の言う通りそもそも授業中なんですが?
思いながら.....見る。
乃木坂は慌てて止めている様に見えるが?
どうなっているのだ。
「.....居た。あの人だよね。和奈」
「.....そ、そうだけど.....止めようよ。何で授業中に.....」
「私は.....和奈を本当に守ってくれる人か知りたいから.....今直ぐにでも知りたい。猪突猛進だしね。今やらないと後悔するかもだし」
お前ら。
入り口で会話するのは良いが授業はどうした。
額に手を添えて思いつつ.....その2人を見ていると慌てている俺の元にその2日ちょが歩んでやって来た。
そして俺を見つめてくる。
「初めまして。.....私、井上さくら(いのうえさくら)って言います。.....その。.....貴方は乃木坂和奈を好いているのですよね」
「.....そ、そうだが。3回破滅したけどな」
「.....もし良かったら和奈の幼馴染になって下さい」
「.....は?」
「私は.....和奈が心配です。.....だからお願いです。.....今日来たのも.....例の件です。.....貴方ぐらいしか頼る人が居ません」
「お、幼馴染とかそ、それをこの場で言うのは.....」
敵を増やしているんだが。
見ろ。金属バットまで出てきたぞ。
どうする気だよ。
スタンガンまで持っているし。
思いながら.....青ざめていると。
「.....私は.....ミルコ先輩。.....貴方は他の人達と違う魅力を感じます。.....だからお願いします。和奈の幼馴染になって下さい」
「.....何でいきなり幼馴染.....なんだ!?」
「幼馴染になったら色々と便利だと思います。仲が良いって事ですし。.....この場では話せませんが.....例の件にも迅速に対応できるんじゃ無いかって。和奈の持病にも。そういうものじゃないですか幼馴染って。だから.....お願いです」
「.....!」
そうしていると教師達がやって来た。
逆三角形の目をしている教師達に.....そのまま乃木坂達は連れて行かれる。
そして俺は即座に捕縛された。
嫉妬に飢えている男子生徒に、だ。
しかし何とか.....瑛太が介入。
まるで.....漫画の様な展開だったが.....助かった。
全く、と思いながらも.....展開が急すぎてついていけないんだが。
どうしたら良いのだ.....?
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