　神様の使い魔であるドローンが履歴書を回収していきます。

「なんなの？　このシュールな光景は……。っていうかこの人たちは一体どんな思考回路でここにいるのよ」

　因みにヒイラギは人心掌握の力に長けています。

　集まった人たちは皆、『よく分からないけど、神職になりたい』と思い込んでしまっているようです。

「そんなことより姉様。みなさん姉様の為に集まってくれたんですよ。何か一言お願いします」

　ヒイラギにマイクを渡され、しぶしぶ壇上へ上がる神様。

「し、仕方ないわね。では、コホン……。みんなー！　今日は私の為に来てくれてありがとうー！！　私のことが見えてる人は手を挙げてー！！」

　手を挙げる人は誰もいません。

「って、一人も見えて無いんかい！！」

　顔から火が出る神様なのでした。

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