神様の大誤算 エピローグ
再び男の子が参拝にやって来ました。
「お、来たわね。このわたしにお礼でも言いに来たのかしら。まったくしょうがないわね」
どう考えたってそんな訳ありません。
男の子はガラガラを鳴らし二回手を叩くと――。
「世界が平和になりますように」
やはり相変わらずのようです。
それを見つめる神様。
少し考えると、男の子の顔面に向かってビシッと指を差します。
「今回はこれで終わりにしてあげるけど、いつか絶対あなたの願いを叶えてみせるんだから! もっと具体的な願いを引っ提げて出直しなさい!」
これは久々の神様完全敗北のようです。
「敗北? 何を馬鹿なことを言っているの? これは勝利宣言よ! だってわたしは必ず約束を守るのだから。……そう、その時がくるまでわたしはずっとここで待ってるからね」
神様はランドセルで隠れた男の子の背中に決意を投げかけるのでした。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます