ビアンカとジャラ

「お姉様〜」


「ふふ。ジャラは甘えん坊ね」


「えへへ……」


 ビアンカは甘えるように擦り寄ってくるジャラを抱き寄せ、頭を優しく撫でます。ジャラは嬉しそうに笑いながら、ビアンカにその日あった出来事を話します。ビアンカは相槌を打ちながら彼女の話を聞きます。


「あとね、魔女様がね、あたしのこと可愛いって褒めてくれて」


「ふふ。相変わらずあなたは人と打ち解けるのが早いわね」


 そう言いながら、ビアンカは彼女を抱いたままベッドに寝転がり、彼女のツインテールを解き、手櫛で髪をとかします。


「綺麗な髪ね」


「えへへ……お姉様ほどじゃないよ」


 ジャラも真似をするように、ビアンカの髪を撫でます。


「ふふ……幸せだなぁ」


「わたしも幸せよ。愛してるわ。ジャラ」


「……うん。あたしも。お姉様が大好き。……ねぇ、お姉様」


 くいくいと、ジャラはビアンカのパジャマの袖を引き、キスをねだります。ビアンカはそれに応えて唇を重ねました。


「へへ……お姉様の唇、柔らかい」


「ふふ。もう一回する?」


「一回と言わずに、いっぱいしてほしいなぁ」


「ええ。良いわよ。あなたが満足するまで付き合ってあげる」


 ちゅ、ちゅ、ちゅと軽いキスから始まり、キスは少しずつ深くなっていきます。


「ん……お姉様……」


 ジャラが「触って」とビアンカの手を自身の身体に導くと、ビアンカは「甘え上手なんだから」と笑って彼女のパジャマの中に手を滑らせました。ジャラもビアンカの身体に触れます。


「お姉様……大好き」


「わたしも好きよ。愛してるわ。ジャラ」


 二人は一晩中愛し合い、事が終わるとビアンカは、疲れ果てで眠ってしまったジャラの幸せそうな寝顔に口付けました。


「……ふふ。可愛い」


 ビアンカはジャラのあどけない寝顔をしばらく見つめてから、彼女を抱き寄せて目を閉じました。

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