登場人物および用語(2)

<登場人物>


◇久世 琢磨(通称:タクマ)


 独立行政法人『特殊事案特別対策局』の男性新入局員。

 OJTのため関西支局本部に仮配属され、いきなり局長特別補佐に任命された。

 サイキック系異能【手長足長】は局長とのレッスンにより魔改造され、単なる『自由度の低いテレキネシス』から『他の異能を行使する際のブースター』へと進化した。



◇五位堂 梓(通称:アズサ)


 独立行政法人『特殊事案特別対策局』の女性新入局員。

 OJTのためとある山寺に仮配属され、火祭りの準備スタッフに任命された。

 気功術系異能【闘気操法】の修行は少し行き詰まっており、その打開策としてHな変身シーンを強要する妖精と契約するか悩み中。



◇守山 伊織(通称:イオリ)


 独立行政法人『特殊事案特別対策局』の男性新入局員。

 OJTのため某忍者の里に仮配属され、下忍見習いに任命された。

 特異体質系異能【炎喰らい】による生命エネルギー過剰問題は日々の忍者修行により解決済みだが、今度は自衛隊への熱烈な勧誘とサイボーグ化への誘惑に悩まされている。



◇沙羅(通称:サラさん)


 独立行政法人『特殊事案特別対策局』の関西支局長。

 異能者たちの世界においてビッグネームであることは明らかになったが、その能力や背景などは未だに不明。

 多忙極まるスケジュールから、転移能力を有しているか転移スポットを活用しているものと推察される。



◇亀岡 善行(通称:カメさん)


 独立行政法人『特殊事案特別対策局』関西支局の事務長。

 前職は京都府警の刑事で、捜査中に色々と知り過ぎてしまったために半ば強引なスカウトを受けた。

 死者の声が聞こえる特異体質系異能【ラスト・メッセージ】を有している他、魔銃と魔弾を装備すれば結構戦える。



◇宮司さん・娘さん


 回復薬『御神酒』を生産する管理ダンジョンで働く神職の親娘。

 どちらも好人物だが、かなり愚痴っぽい。



◇禅僧さん


 京都市の『鬼門』を守る禅寺で日々修業に励む僧侶。

 前述のパイセンにコンプレックスを抱いており、彼の関係者に対するアタリが厳しい。



<用語>


◇各系統の異能について


 現代の日本における代表的な異能は下記のとおり。

 ただし、これらの系統分けは原則的なものであり、各系統の特徴に沿わない異能や複数系統に跨る異能も存在する。



・密教系

 主に祈祷や読経を媒介とする異能で、精神エネルギーを消費して行使する。

 その効果は多岐に渡るが、特に単体強攻撃と自己バフに優れている。

 発動速度、エネルギー効率ともに高水準ながら、信心の影響を強く受ける。



・陰陽道系

 主に儀式や祭礼を媒介とする異能で、精神エネルギーを消費して行使する。

 その効果は多岐に渡るが、特に広範囲攻撃と特殊フィールド展開に優れている。

 エネルギー効率は極めて良好だが、発動には時間を要する傾向にある。



・巫術系

 主に舞踊や音楽を媒介とする異能で、精神エネルギーを消費して行使する。

 その効果は多岐に渡るが、特に回復とサポートに優れている。

 発動速度、エネルギー効率ともに高水準ながら、信心および先天的素質の影響を強く受ける。



・西洋魔術系※

 主に文字や紋様を媒介とする異能で、精神エネルギーを消費して行使する。

 その効果は多岐に渡るが、特にエンチャントとデバフに優れている。

 エネルギー効率は極めて良好だが、十全に威力を発揮するには原語での理論的学習が不可欠。


※この呼称は欧米では使用されておらず、もっと細分化したカテゴリで取り扱われている。



・サイキック系

 特に媒介を必要としない異能で、精神エネルギーを消費して行使する。

 純粋物理攻撃を得意とする他、精神感応・干渉にも優れている。

 他の系統と比して習得は容易だが、エネルギー効率は極めて悪い。



・気功術系

 主に呼吸やポーズを媒介とする異能で、生命エネルギーを消費して行使する。

 基本的な効果は自己バフと武器強化だが、熟達すれば遠距離攻撃も可能となる。

 エネルギー効率はあまり良くなく、十全に威力を発揮するには肉体的鍛錬も不可欠。



・忍術系

 主に忍具や巻物を媒介とする異能で、生命エネルギーを消費して行使する。

 宗教由来の異能と同様に多用な効果を発揮できるが、総じて威力はやや低め。

 習得自体は比較的容易だが、十全に使い熟すには相応の鍛錬が必要であるのに加え、金銭的コストも無視できないレベル。



・特異体質系

 特に媒介を必要としない異能で、負荷をかけない限りエネルギーの消費もなく常時発動している。

 基本的には有用かつ強力な自己バフだが、中にはピーキーなものや制御性に難があるものも。

 遺伝や外的因子の影響により、本人の意思とは関係なく偶発的に習得する場合が殆ど。



・未分類

 上記のいずれにも該当しない異能で、当然その効果や特性は様々。分析が進んだのち、他の系統へと組み込まれるケースも。

 代表例は創作物に登場する能力を再現したものであり、それらは総じて非常に強力。

 ただし、その使用者はメンタル的にアレな場合が多いので要注意。

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