静かにして!

@321789

ある寺での和尚とその弟子のお話

ポンッ、ポンッ、ポンッ、チーン、ポンッ、ポンッ、ポンッ、チーン。


和尚がテンポよく木魚を叩き、鐘を鳴らしている。すると、突然


「しーーっ!!」


和尚がこちらに向かって静かにしてと言わんばかりに人差し指を口に当てる。


私は、何もしていませんよという意思を込めながら手を振った。


ポンッ、ポンッ、ポンッ、チーン、ポンッ、ポンッ、ポンッ、チーン。


再び木魚と鐘の音が鳴り響く。


ポンッ、ポンッ、ポンッ、チーン、ポンッ、ポンッ、ポンッ、チーン、


ポンッ、ポンッ、ポンッ、チーン、ポンッ、ポンッ、ポンッ、チーン、


すると、和尚がまたもや私に顔をやって


「しーーっ!!」と言った。


だら何もしていませんよと手を振った。


たくっと言いたげな表情を浮かべながら和尚は再び木魚を叩き始めた。


ポンッ、ポンッ、ポンッ、チーン、ポンッ、ポンッ、ポンッ、チーン、


ポンッ、ポンッ、ポンッ、チーン、ポンッ、ポンッ、ポンッ、チーン。


すると、仏の顔も三度までと言わんばかりに和尚が怒りの表情を浮かべ、


「しーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーっっっ!!!!!」


いや、お前だよ、私はそう心の中で呟いた。


                                         おしまい

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