たくさんの流れ星
澪凪
shooting star
「いおり、キスして?」
私がお願いしたらたくさんキスをしてくれた
頭を撫でて、抱きしめて
たくさんのキスが流れ星のように降ってきた
キスの味はウイスキーの味だった
それはいおりの好きな味
ねえ、いおり?
キスしながらなにを考えているの?
私たち、恋人じゃないのにキスしてる
キスに意味がないのなら
お願いだから忘れて欲しい
キスしたことも
抱きしめたことも
朝になったら私も忘れられるように頑張るから
朝になるまではどうかキスの星を降らせて
言葉はいらない
いおりのことを好きなままでいたい
いおりの隣にいられるだけでいい
いおり、大好きよ
「おはよう、なぎさ」
「おはようございます」
今から私たちは先輩後輩だね
いおり先輩のこと尊敬してるから
「卒業してもいおり先輩の隣にいてもいい?」
心の中でつぶやいた
「なぎさが一番だよ」
朝になってそんなこと言わないで
いおりが帰る時間が嫌になる
ねえ、いおり?
諦められるまで大好きだからね
そう考えながら、いおりを見送った
たくさんの流れ星 澪凪 @rena-0410
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