第2話

次の日仕事を終えてから病院へ行った。今日の雲は少し暗く赤かった。病室へ入ると今日も日記をつけていた。

「あ、兄さん今日も来てくれてありがとう」妹は嬉しそにそう言ってくれた。

「兄さん温かいお茶を入れてもらえる」私は

静かにお茶を入れ妹に渡した。お茶を飲みながらまんじゅうを食べる姿はやはりまだ子どものようだ。まんじゅうを食べ終わると葉子は口お開きめずらいことを言い出した。「兄さんお願いがあるの」何かと聞くと妹はこう言った「私お酒を飲んでみたいの」わかった今買ってくるよ。私は走ってお酒を買って病室の方へ向かった。そして私は妹の望むままに酒を交わした。葉子は満足そうな顔をして

いた。「ありがとう兄さんすごくうれいよもう思い残すことがないくらいだよ」


次の日妹の容態が変わっていた。


あぁ葉子お前は自分の死を分かっていたのか

いまごろになって最後の願いを。分かってはいたがこんなに辛いなんて。いや、お前のほうがもっと辛いよな。ありがとうけなげな我が妹よ。私は昨日言ってくれたあの一言でお前の分もまっすぐ生きていけるよ。

とてつもない熱や喘ぎ声のあいだからのお前は私にたのんだのだ。涙を流しながらお前は「温かいお茶をいれて」と、

あぁ我が妹よお前はもう行ってしまうのだね。私は妹の最後の食べるものを分けてもらいった。食事を目の前にすると私はこう思った。私たちが一緒に育ったてそして一緒に食べたこのまんじゅう、お前はもうこ場から離れて行くのか。


「兄さん私はもう一人で大丈夫、私は一人で行きます」


あぁ本当に行ってしまうのだね

あぁこのとざされた病室からお前は暗くそして少しやさしく蒼白く燃える世界へ旅立つのだね。

あぁ我が妹よ今日は綺麗に雪がしんしんと降っているね。あたりは白く雲は恐ろしく暗い色なのにどうしてこんなにも美しく真っ白な雪が降るのだろう。

「兄さん次産まれてくるときは今度生まれてくるときは私のことばかりで苦しまないように産まれてくるから」私は持っていたまんじゅうを妹の前に置いた。












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