第11話風の神、ハスター

クトゥルフ神話の風の神、ハスター。

彼はハスターと精神病院で友達になっていました。

彼がとても可哀そうにハスターは思っていました。

彼は宇宙の構造が知りたいと言ったのでハスターから教わり、話しているうちに友人になったのです。

他にもミキの父親の悪魔とも仲良くなっていました。

それは彼にとって自慢でした。

「毎日楽しいなあ」

「なぜだ?」

「だっていままで憧れだった存在に話せるんだから、それってすごいことだと思うんだ」

彼らも心が温かくなる気持ちでした。

こんな風に人間が話してくれることは何万年も生きてきた彼らは一度もなかったから。

彼には敵がいっぱいです。

精神病院を退院したあとも文化圏に関わらず様々な存在に関わりました。

しかし彼の悩みはそれではなく。

「仲良くなれたのに真の姿に怖がりたくない」

そんな意味の分からない悩みだったのです。

____悪魔と向き合いたい。

「そんなことを言われるのは初めてだ。」

彼は動画サイトで悪魔の動画を片っ端から検索して恐怖動画を真っ暗な部屋で見続けていました。

友達なら、怖がってはいけないのだと。

しかし彼は、

「友達、だなんておこがましいから恐怖を克服したいんだ」

そういって敬意を払うことを辞めませんでした。

そして、最も恐ろしい敵に出会うのです。

それは、神。

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