第10話

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父を病院に行かせた学級委員が家に連絡に来たから。そして、ごろにゃぁはまた「にゃおん」と強く鳴いた。

父の元に着いた母はうなだれた姿を見て、信じられないモノを見るかの様に、ぐしゃりと潰れた我が子を見る。

🌑47

大声で泣き出した母は、うわんうわん泣いた。そして疲れた母は父が大切そうに抱えている小さな子猫を見た。お母さん。私、ショックで死んじゃった子猫ちゃんに憑依しちゃった、とでも言ってる様だった。

🌑48

母は子猫を大切に抱き受け頭を此でもかというくらいに撫でた。「ごろにゃぁのお嫁さんに家で飼いたい」と言った父と母と、とももが憑依した小さな子猫は抱きしめあった。ごろにゃぁの「にゃおん」と安堵する声が聞こえた気がした父と母だった。




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満月の夜に【ノベプラ初掲載】 宝希☆/無空★むあき☆なお/みさと★なり @nkomak

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