第10話
46
父を病院に行かせた学級委員が家に連絡に来たから。そして、ごろにゃぁはまた「にゃおん」と強く鳴いた。
父の元に着いた母はうなだれた姿を見て、信じられないモノを見るかの様に、ぐしゃりと潰れた我が子を見る。
🌑47
大声で泣き出した母は、うわんうわん泣いた。そして疲れた母は父が大切そうに抱えている小さな子猫を見た。お母さん。私、ショックで死んじゃった子猫ちゃんに憑依しちゃった、とでも言ってる様だった。
🌑48
母は子猫を大切に抱き受け頭を此でもかというくらいに撫でた。「ごろにゃぁのお嫁さんに家で飼いたい」と言った父と母と、とももが憑依した小さな子猫は抱きしめあった。ごろにゃぁの「にゃおん」と安堵する声が聞こえた気がした父と母だった。
了
満月の夜に【ノベプラ初掲載】 宝希☆/無空★むあき☆なお/みさと★なり @nkomak
★で称える
この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。
カクヨムを、もっと楽しもう
カクヨムにユーザー登録すると、この小説を他の読者へ★やレビューでおすすめできます。気になる小説や作者の更新チェックに便利なフォロー機能もお試しください。
新規ユーザー登録(無料)簡単に登録できます
この小説のタグ
関連小説
ネクスト掲載小説
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます