第9話

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何故、ごろにゃぁが「人間の男」の姿がとれたかは、ごろにゃぁが子守唄がわりにとももに全部話した。それはごろにゃぁを宿した妊婦猫が車にひかれかけたのを男性が庇ったという死に方で子猫に生まれ変わったという奇跡だった。

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とももは後悔したが、あっさり諦めた。受精卵の無い契りはしたく無かったから。だから、ごろにゃぁがにゃんと声をかけるまで気持ちよく眠っていた。

それから、ごろにゃぁに対する責任をとろうと、とももは母にごろにゃぁの事を話した。

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里親が見つかるまでじゃなく、最後まで飼い主として責任をとりたいと言った。母は父に許されたらねと、仕方がなくおれてくれた。だが父の喜ぶ筈の笑顔は花の様に散ることになる。

父と学級委員が喫茶店でくつろいでいる。

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とももと3人で、ごろにゃぁの経緯を話したい2人だったのだが。

走ってくる、とももの姿を目にした父は安心して珈琲を追加した。その時、キキーィと大きなブレーキ音と何かがぶつかる音が聞こえた。

父は知る。

🌑45

幸せそうに眠る娘が2度と目覚めぬ事を。そしてその腕の中に小さな子猫が守られて居ることを。

ごろにゃぁは、とももの気配が1時消えたことにより「にゃおん」と強く鳴いた。母とごろにゃぁは知る。とももの最後を。

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