第8話
36
とももが言葉を区切る度に、とももの頭をなでて、逃げる顔を追っかけていた、ごろにゃぁは「何時知ったの?」と少し怒っていた。「今朝」とももは正直に言った。すると、ごろにゃぁは「教えてくれたら間に合ったのに」とぷんぷんする。
🌑37
「ごめんなさい。人間が怖いから言えませんでした」とショボくれるとももは、ごろにゃぁが可愛いという事に気づいた。とももは「キスじゃダメ?」と可愛らしく言ってみた。にゃあと口を開ける、ごろにゃぁの口の中は牙だらけだった。
🌑38
こほんと、ごろにゃぁは咳を吐くと「血だるまになりたいのかな?」とイケずに声を発した。「ごめんなさい。バージンロスも怖かったです」とももは素直に謝った。「最初で最後の1回きりって言ったのに」と、ごろにゃぁは呆れた猫の顔に見えた。
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「じゃあ、僕の好きにするよ」とイケずに言うと、ごろにゃぁは、とももの顔をなめだした。「くすぐったい」と、ともも。でも譲らないよとばかりに、ごろにゃぁは、べろべろ服から出てる皮膚を舐めつづけた。
🌑40
「くすぐったい」と、とももは幸せ気持ちになった。ごろにゃぁは果てるまで、とももを舐めつづけた。二人で果てたから月光を見ていた。とももは幸せだった。ごろにゃぁは残念そうに、とももの体を見ていた。そして夜が明け朝になる時には、ごろにゃぁは普通の猫になっていた。
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