第7話

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目が覚めたとももは、すーすー寝息をたてている、ごろにゃぁの頭をそっとなでた。「今日は満月ね」とももはどきまぎした。何となく保健体育の教科書のページをめくりちらちら見る。

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受精卵の仕組のところで、同種族じゃないと受精しないという事を思い出し、ごろにゃぁに言わなきゃと思った、とももは「私が男の人と契るの?」って、改めて赤くなった。とももの中での飯事みたいな結婚感は崩れ、現実を知り恥ずかしくてしょうがなかった。

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気がつくと、ごろにゃぁがベットでにゃあと欠伸をしていた。その姿を見て猫人がどれだけとももの理性を保てるか?想像したとももは、ごろにゃぁにカリカリをくれと催促されても呆けてしまった。

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その夜、緊張で寝付けないとももの隣のごろにゃぁに満月の月光があたった。布団を被ってびくびくしていたとももに男の人の声がかけられた。ままよと振り返り目を開けると猫人間の姿があった。背は夢で見た男の人くらい痩せていて高かった。

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「ともも、今から最初で最後の結婚をしよう」とイケボが耳に届く。「またたびを忘れたね」とウィンクするごろにゃぁ。その愛らしい大きな頭に向かって、とももは一生懸命に言った。「ごめんなさい。私、人間が怖いの」「だから猫人の方を選んだのだけど」「教科書に同種族じゃないと受精卵にならないって」「「だから」」ハモる。「結婚の契りは無効なの」と、とももは一生懸命言った。

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