第6話
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そうしている内にごろにゃぁも少し大きくなった。子猫ではなく猫で通用するサイズになっていた。バスケットが窮屈なので、もっと大きいバスケットを必要とした。だから学級委員にお年玉を渡して買ってきてもらうことにした。
🌑27
ごろにゃぁは可愛らしく「にゃあ」と鳴いた。
とももは、次の満月に何かあるとあの、ごろにゃぁから男の人が生えていた夢を思い出していた。満月に狼が人狼になる人狼伝説をとももは信じていた。ごろにゃぁは人猫になるかもしれないと、心臓が早鐘を打つ。
🌑28
一緒にベットにいたごろにゃぁはただ「にゃあ」と鳴いていた。
そして明日を満月に控える今日の夢はごろにゃぁから生えている男の人が「大切にしてくれたとももを大切にしたい」と言って、人間の男と結ばれるか?人猫の男と結ばれるか?どちらが良いか聴いてきた。
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「人猫」対人恐怖症のとももに選ぶ道は1つしかない。でも結ばれるって何?と思っていたら、子孫を残す為に愛しあうことさ、と男の人が言った。「結婚ってこと?」知識の無い焦るとももに男の人は「正解」と笑った。
🌑30
最初で最後の「結婚」だから、大切にするよ。だから、逃げないで。と男の人は言った。少し怖かったとももは、ごろにゃぁだもん。ごろにゃぁだから大丈夫だもんと自分を落ち着かせた。すると夜明けと共にその夢は崩れていった。
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