第75話 川宿

そんな、米との良い出会いもあり、翌日は朝早くから川登り開始だ!!

爺ちゃんはまた酔い止めを飲まずに挑戦するといいはり・・・。


「ぐえ~~・・・」ポール

案の定これである(笑)

「無理でしょ~に!!」俺


ポーションを飲ませて落ち着かせる。


「むむむ・・・」ポール

(仕方ないよ!爺ちゃんは酒と船には弱いんだから。)俺

(弱くない・・・)ポール

ふむ最近よくすねるようになったな・・・。幼児帰りか・・・。

(ボケ老人じゃないわい!!)ポール

(ははは・・・聞こえるんだよね・・・)俺


川登りは順調に進み、俺にとっては楽しいものとなった。

川下りをした事あったけど、川を上っていくのは初めてだな・・・。

一日、朝から晩まで進んでいくと、宿場にたどり着いた。

ココの宿場町は途中の川の、ど真ん中に建てられた、

中継の宿場らしい。

通称川宿、というらしい。

普通だな・・・。

陸からは一切物資や人の交流をしていない場所なのだとか。

変ってるな・・・。

と思ってたら、理由を教えてくれた。

どうも、この辺の陸地は魔物が強くて数も多いため、陸地に出ることはできず、

また、近くに町や村といったコミュニティーも存在しないのだとか。

この川の運搬のためだけの宿だなんて凄いなある意味独占だね・・・・。


土魔法かな・・・岩を川にアーチ形に渡してあり、

その上に大きな宿場を作っている。

全て岩でできた要塞のような造りだ。

すげ~異世界感満載や!!

所々、格子状になった床が川を見れるようになって居たり、

チョットバブル感がある造りだな・・・。とも思った。

俺達は王族待遇なため、

すぐに大披露宴で豪華な夕食に舞いや踊りが披露された。

チョット中国的な踊りだった。

武術にも応用されそうな感じと言ったらいいのかな。

カッコイイと綺麗が合わさったような感じだ。


「レイン!面白いの!

お主の武術にも少し通じるような動きだったなあ」ポール

「おお!分かった?そうなんだよ!俺も見ていてそう感じたんだ」俺

「ムニャムニャ・・・zzz」ポール

「ガハハ・・・弱いですな!!・・・zzz」レイノルド

ははは・・・。

爺ちゃんは出された酒を飲み直ぐに寝てしまい、

つられたのか叔父さんも俺の胡坐をかいた所に腿枕して寝てしまった。

しかたないオッサンたちだ・・・。

あまりの酒の弱さに睡眠薬でも仕込んでんじゃないかと思ってしまうよ!

まあ、これでお開きだ!

俺達は部屋に戻り、クロをブラッシングしてから布団に入ったのだった。


しかし、そう言えば酒が、葡萄酒だな・・・。


米あるなら日本酒があってもよさそうだけどな・・・。

ないのかな?作れるかな?

落ち着いたら、試してみたいな。


翌日にはこの宿にも結界を発動して渡して出発してある。

  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る