第63話 帝都改め、聖王国フォースター誕生

「では、この国は帝都ドラグニル改め、

聖都フォースターといたします。

教会本部もこの国に移動し、聖人様の助力を承ります。

かつての教会本部とノーザンアイランドまでを、

セブンスター王国にしっかり管理していただくようお願いいたします。」教皇


パチパチパチ・・・。


「それから、

この大陸全土を一つの連合とし、セブンス連合国家といたします。

筆頭はセブンスター国王にお願いいたします。」教皇

パチパチパチ・・・。


と大まかな決議を合意してこの会談は一旦お開きになった。

そして俺はセブンス連合国家聖王国フォースターの国王、

となってしまったのだった・・・。

何とか連合の長になることは押し付けて何とか回避できた!


「え?教皇が助力してくれるの?ありがとう助かるよ!」俺


「私共は聖人様の元に居たいのでございます」教皇


「でもクルザスはどうするの?」俺


「司教と聖騎士達を残しておりますので、

セブンス国の兵団と協力して納めてくれるでしょう」教皇


「そうなんだ!話し合いができていればいいね!

じゃ教皇にはこの国の大臣をお願いしますね。

それと結界の魔法陣を結構作ってあったから、

各地あちこちに設置してほしいな!!」俺


「はい。かしこまりました。

それと聖人様の学校も、

聖都に引っ越しをするとの報告を受けております。」教皇


「分かった!」俺


性病で苦しんでいた人々は、皆快方に向かい、


「聖人様の薬で命を救われた!」

「帝都での苦しい生活からも解放される!」と、


新王国設立と聖人レイン国王を、

大歓迎と溢れる期待感で迎え入れてくれた!!


帝国で築かれていた地位序列はなくなり、

各地の教会を通じて、街の維持を目指すことになる。

従って今まで重く課せられていた税金は当面課せられることはなくなり、

国民は自由に余力を蓄えるように伝えられた。

次々と、レインの特許で得た資金は散財していくが、

各地に治療院を建て、医療から国を整えようとした。

一度病気になって苦しんだ者が多いためか、

基本的な衛生管理から、

手洗いを含め、清潔を心掛ける教えは急速に国中に広まった。

合わせて、基本的な知識を高めるため、

寺子屋レベルだが学校も各地に配置し、

医療学校の卒業生が自主的に各地に周り番で先生役を担当してくれていた!



「セブンス連合国家聖王国フォースターの誕生である!!」教皇


おおおおおおおお!聖人さま万歳~!!!キャー!素敵~!


俺は今、国民にさらし者になっている。

しかし、俺は仮面を被り、素顔を隠している。

だって、街を歩けなくなるから・・・。

何も考えずにそんな理由で仮面をつけて国民の前に出たのだけれど、

かえって国民に人気が出てしまった。

仮面の聖人様と・・・。

人々は仮面のレプリカを作り、人気のお土産になっていった!


「お土産に聖人様の仮面はいかが~?」店主


「病気になりにくくなる仮面はいかが~?」店員


と仮面をどこかしこで適当なことを言って売っている。

なんか、お祭りだな!

と俺は街の中を歩いていて思うのだった・・・。

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