第62話 帝都壊滅

アスモデウスを滅した後が大変だった。

城内は殆どの人間が死んでいるか、重篤な性病に侵され弱っていた。

何とか生き残った人を助けることはできても、

国としてはすでに終わっていた!


俺と爺ちゃんで3日程、人々の治療を続けていると、

医療学校の人や、卒業生が何千人と駆けつけてくれた!

助かった・・・。

皆は、直ぐに各地に赴き性病に苦しむ人々に薬を渡したり、

治療をしてくれた。


「聖人様、先ほど連絡があり、各国から応援が駆けつけております。

この国について、

緊急で世界会議を行いたいとのことでございます」学校教師


「そうなんだ!まあ、この国終わってるからね」俺


「レイ!!済まない!遅くなった!!」アル


「アルか!!立派になって!!」俺


「いやあんた達が食わせた、豚の睾丸のせいだろ!!」アル


「ははははは!効いたか!!良かったな!!」俺


「うるせ!!

それより、さっさと会談に行くぞ!」アル


「ああ!案内役か?すまないな!」俺


「良いんだよ!」アル


こうして俺は、各国の主要な王たちと会談をすることになった。


セブンス王国   :国王オグタミア・ド・センブンス

聖都市クルスザス :教皇ミハエル・ザビエル

レオパス     :国王レオンハルト

妖精国アバロン  :国王アバロン3世

エルフ国エリザード:国王エリザード3世


大陸の王たちが集まる、何とも凄い会議だ!

さすがの爺ちゃんも緊張している。


「では、会議を始めさせていただきます。

恐れながら司会を担当する、

セブンス王国近衛兵団長アルベルト・ミラーと申します」アル


へえ~団長!!アル凄いじゃん!立派になって・・・オジサン嬉しいぞ!!


「ではこの度の件を収束していただいた聖人様よりお言葉を頂戴します」アル


「な!!おい!無茶振りだな!アル!!」俺


「おい!レイ!正式な会談なんだから・・・!」アル


「はいはい。

では、今回の件と今後について少々。

悪魔、色欲のアスモデウスによってこの国は滅びた!

そもそも、

この国の体制が悪魔に付け入られる隙を作っていたのが原因だと思ってる。


各国も隙を見せないように、しっかり自分の懐から見直してほしい。


今回、怠惰、色欲は俺が滅した!

他に・傲慢・憤怒・嫉妬・暴食の四匹の悪魔が残っている。

この大陸ではない所に存在している可能性もあるし、

この大陸のどこかに存在している可能性もある。


各国連携しながら十分に注意してほしい。


強欲はダンジョンに縛られた存在のようなので、現世に影響はないらしいが、

スタンピードを起こさないよう教会には十分に注意をお願いしたい。」俺

(そう言えばマモン?スタンピードオフ出来る?)俺

(は~いマモンちゃんです!!出来ますよ~!

すでに二匹も悪魔を倒しちゃうなんてさすがですね!)マモン

(いやいや、じゃ、オフッといて!)俺

(はい。)マモン


「ごめん!ダンジョンはスタンピードストップ出来たから大丈夫。

踏破できるように頑張って!」俺


「なんと!

はい。かしこまりました。聖人様。」教皇


「所でレイン!お前がこの国の王になるんだろ?」レオンハルト


「は?」俺


「私達としても、そうなってくれると頼もしいのだが」エリザード三世


「私もそう願いたいのだが!」セブンス王


「いやしかし、俺は国を治めるとかは・・・」俺


「実に頼もしい祖父がおいでではないか?

それにそなたの、知名度、人気度はこの大陸一なのだぞ!」セブンス王


「皆さま意見は一致しておいでの様ですね。

それに、この一件で、

一国では悪魔に対抗することは大変困難と分かりました。

この大陸は一丸となるべき時に来たのです!

どうでしょう、聖人様にもここを治めていただき、

また、知恵をお借りして、

大陸連合国家を立ち上げるのはいかがでしょうか!!」教皇


おおおおお!素晴らしい!良いな!パチパチパチパチパチ・・・・・・。

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