第56話 エルフの回復薬

「この度はこの国をお救い下さりありがとうございます。

あなた方がいなければ今頃どうなっていたことか・・・」王


「間に合ってよかったです。

それよりも。

この悪魔たちはおそらく、

交易している所から入ってきていると思われますが、交易はどこと?」俺


俺は今、ベッドの上で王様と話をしている。

というのも。

魔力をつかいはたして、

さらに限界以上の力で体力まで使ってしまい、

その反動で動けなくなってしまったのだ。


「帝国です。

交易というよりは攻め込まないという盟約の元、

この国の資源と僅かな食料を交換しております」王


「また帝国か・・・。

ちょっと次は帝国領に入るんだけど、

色々覚悟がいりそうだね!!」俺


「そうですが、まずはお身体をお安め下さい。」王


「ありがとう!」俺


「そして、これはエルフの術で作ったポーションでございます。

良く効きますよ。どうぞ」王


「ありがとうございます!」俺


すげー!エルフの秘薬?

ゴクゴクゴク・・・。美味い!!

ナニコレ!フルーツ味じゃん!

「美味しい!これは何から作られているのですか?」俺


「これはレイジの実という栄養満点の実から作られます!」王


「そうなんですね!凄い!」俺


「さ、もう少しお休みください!」王


「ありがとう・・・zzz」俺


エルフの回復薬は凄い効き目だった!

魔力も体力にも効いてくれた。

レイジの実か・・・売ってないかな?

目を覚ますと爺ちゃんが側にスープを用意していてくれた!

「レイン・・・睾丸スープじゃ!飲め!」ポール

(笑)

「ははは!爺ちゃんありがとう!」俺

うまいよ・・・。俺をデカくしてくれた味だ!


「そう言えば悪魔の死骸は?」俺


「ここの中じゃ!食うつもりか?」ポール


「え?食わないけど・・・食えるかな?」俺


「いややめておこうかの・・・」ポール


「ははは!さすがにね~!」俺


(ご主人!すみません!私が弱かったばかりに・・・。)飛燕

(ああ飛燕!いいんだ!あれは俺がミスった!

最初から一点に絞って首を落とすべきだったよ。

あせって広範囲に力を使い過ぎたんだ!)俺

(すみません。

しかし、あ奴の魂を吸いましたので、

次からは、悪魔如き、スパスパと切り殺して見せます!)飛燕

(ああ頼むな!!)俺


「大丈夫~?」エルフシスター


「シスター!大丈夫です!これ頂いて元気が出ました。

レイジの実って売ってますか?」俺


「あら~売ってないわ~だって~その辺に沢山実っているもの~」エルフシスター


「ええ?俺が採ってもいいでしょうかね?」俺


「きっと良いわよ~!殆どだれも食べない物~!

後で持ってきてあげるわね」エルフシスター


「ありがとうございます。その実でポーション作れますか?」俺


「多分?でも、普通のポーションと違って~魔力を注ぎながら作るから~

結構難しいかもね~」エルフシスター


「へ~エルフはそうやって作るんだ!今度試してみようっと!!」俺

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