第54話 シレーヌ連合国~エルフ国エリザード~

妖精の国を経由し、次はシレーヌ連合国最大の国、エリリザードだ。

気難しいエルフの国と言われている。

そのため、妖精国から、ナビゲーターとしてシスターが着いてきてくれた。


「聖人様よ!エルフは気が短い!あまり余計な事しゃべるなよ!」妖精シスター


「はい。シスターに任せます」俺


「なんだか、面倒なことだな・・・。」ポール


「爺さんもだ!!」妖精シスター


「う・・・。はい。」ポール


ふふ・・・爺ちゃんがタジタジ・・・。可愛いものには弱いからね。


舟が到着すると結構立派な港があった。

何処かと交易でもしているのだろうか・・・。


「まて!貴様らは人間か!何しに来た!」エルフ兵


「まて!こ奴らは教会よりの使者であり、聖人様である!

ここの教会まで案内せよ!」妖精シスター


「おお!妖精のシスター様じゃないか!

そうか、妖精族の客人では仕方ないな」エルフ兵


うわ!ここからこんな感じかよ!全然、交流とか出来そうにないな!

結構、魔族が入り込んでいるんだけどな・・・

索敵に結構反応が有る。


「ここが教会だ!問題は起こすなよ!」エルフ兵


この教会だけ石造りの頑丈な建物になっている。

殆どの建物は木造りなのに、不思議だな・・・。


「こんにちは!!お~い!いるか~!」妖精シスター


「は~い~・・・!!あら!?

あらあら・・・妖精ちゃんどうしたの~」エルフシスター

おお!いい!すげ~いい!


「ああ!こいつらは聖人様だ!

結界張ってくれるぞ!良かったな!」妖精シスター


「ええ?なんで結界を?」エルフシスター


「最近勇者誕生とともにサタンも復活し魔族の力が強くなりました。

また、この国にも魔族が多く入り込んでいるようですので・・・。」俺


「っは~!てめ~ふざけてんのか!

俺の聖属性の力が弱いっつうんかよ!!ああん?」エルフシスター


「っくう・・・聖人様よ!

だから余計なこと言うなっつったんだよ!」妖精シスター


「ごめん」俺

これを起動してやれ!

結界の魔法陣を強制的に始動させた!

キイイイーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーン!!

あちこちで魔族の断末魔の叫びが聞こえてきた・・・。


「え!?」エルフシスター


「これが証拠です。」俺


「っく・・・。

ごめんなさいね~・・・。わたし・・・恥ずかしい・・・」エルフシスター


この国も残念なのか・・・。

「シスター?

この国結構な魔族が潜んでいそうなので、

国王にお会いできませんか?」俺


「そうね~いちだいじよね~!

一旦手紙書いてみるわね~!」エルフシスター


「それならば、

悪魔とか魔族とかは書かずに、

妖精国からのお願いがあるから、面会したい。

とかなんとか、

話が出来るようにしてくれた方がいいだろう!

もし城に魔族が潜んでいたら、合う前に門前払いになりかねん」妖精シスター


「ナイスアイデア!シスター」俺


「分かったわ~!今日はココに泊まっていってね?」エルフシスター


「そうだ!

この国の周りを結界で囲ってしまいたいので、

島を回らせてもらいますね!」俺


「大丈夫かしら~」エルフシスター


「暗くなったら、高速で結界を張ってきますから大丈夫です」俺


というのも、城に大きな反応があるのだ!おそらく悪魔だと思う。

俺は逃がしたくないから、

城を囲むように結界を張って逃げられないようにしてやろうとしているのだ。

まあ、空飛べるんだろうけど・・・勝手なイメージだけど

日が沈むと黒い外装を纏い、ジェットを使い高速移動しながら、

マップ上に印をつけたポイントに結界を仕込んでいく。

各地で響く断末魔の叫び・・・。悪魔さん気付かないのかな?


「ただ今~」俺


「おおレイン!帰ったか!心配したぞ!」ポール


ガシガシと抱きつかれガシガシと抱き返してやると、喜んでくれる。

「大丈夫さ!全て設置してきた!」俺


「あとは城か・・・」ポール


「ああ!きっと悪魔が居るから、気を引き締めないと」俺


「そうか・・・。」ポール

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