第53話 シレーヌ連合国~妖精国アバロン~

レオパスから舟で30分小さな島国アバロンに向かった。

小さな岩礁が沢山あって、小さな舟でしか渡れない島だった。

爺ちゃんは、草を噛まなくても、舟になれたようだった!


「ガハハハ!!レイン!船は最高だな!プカプカ・・・。」ポール


「ははは!爺ちゃんはしゃぎすぎだよ!船酔いしないだけいいか!!」俺


「所で兄ちゃんたちはアバロンは初めてかい?」船頭


「そうだよ!何か気を付けることとかあるの?」俺


「そうだな!奴らはお菓子が好きだから、何か交渉したりするなら、

甘いものを渡すとスムーズだぞ」船頭


「おお!良い情報!ありがとう!」俺


実は妖精族と聞いてワクワクしているのだ!

蝶々の羽を持った美少女・・・。

ワクワク・・・。


船着き場に着き、獣人の船頭さんに別れを告げると、

さっそく妖精さん・・・。ちっが―――――――う!!!


オジサン妖精じゃない!!!


チョット可愛いけど、可愛くない!そうじゃない!!


「あの・・・教会ありますか?」俺

はちみつを煮詰めた飴玉を渡してみる・・・。


「わ!いいの~うれし~♪教会はね、あっち~!」オジサン妖精


「あ、ありがとう・・・。」俺

容姿がオジサンなだけに、この話し方に違和感しかない・・・。

ボウ芸人の黒ちゃんかよ!!


俺達は教会に向けて歩いていく。

小さい島だから、すぐに教会に到着した。

おお!シスター!!!

可愛い蝶々の羽をキラキラさせています!!

これです!これですよ~!!!


「おい!ここは教会だ!なんだ!てめ~らは!こら!」シスター妖精

う・・・。これもちがう・・・。


「はい。教会本部からここに聖なる結界を張るために来ました。」俺


「おう!あれか!聖人だな!

ガハハハ!すまんな!人間が来るのは珍しいもんでな!!」シスター妖精


「ではさっそく、設置しますね・・・。」俺


キイ―――ン・・・。

「おう!確かに聖なる力だな!ありがとよ!

国王にも会っていくんだろ?」シスター妖精


「あ・・・そうですね折角ですから」俺


「良し一緒に行こう!」シスター妖精


と言う事で、帰りたい気持ちを抑えて、王様に合うことにした。

爺ちゃんは終始沈黙を続け、俺に全てを投げ出している・・・。

なぜだ・・・。


「ようこそ。アバロンへ!私がここの国王アバロン3世です」王妖精


「初めまして、レインとポールでございます」俺


「聖人様方には結界を張っていただきありがとうございます。

つきましては、ご夕飯をご一緒にいたしましょう。

今宵はこの城でゴユルリとお過ごしください」王妖精


夕飯は素晴らしかった!全て小ぶりだが、味がかなり美味しい。

「美味しいね爺ちゃん!」俺


「ああ!美味いな!」ポール


ニコニコ顔の爺ちゃんだ!俺も嬉しくなる!!


これを見るまでは・・・。

オジサン妖精さん達の舞い踊り・・・。

王妖精は爆笑しているけど・・・。

と言う事はこれは芸術ではなく、芸と言う事ですね!

ははは・・・。


終始何か違和感しかないこの状況で、

明日からの旅に備えるためにも俺達は眠りについたのだった!

この国は小さいため、一つ教会に結界を張っただけでもう仕事は終わっていた。

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