第52話 レオンハルト王
爺ちゃんは舟に乗る前に酔い止めの薬草をかじっている。
「ほっほ~!なれると揺れが楽しく感じるな!」ポール
「草かじったからでしょ!」俺
「今度からはかじらなくても大丈夫かもしれん!ガハハハ!」ポール
確かに気持ちいいイメージで乗れば大丈夫かもな・・・。
レオパスの本島、ここは王がいる島だ。
王様はトラの獣人だとか・・・。
そのためか、この島はネコ科の獣人が多い!
猫島ですか・・・。
俺と爺ちゃんは終始癒されていた。
ほのぼのとした長閑な島の時間の流れは、
俺達には居心地のいい所だった。
そして、
魚釣りをしてみないかと、地元の人に誘われて、
岸壁で釣りをしたのだが、
心地のいい風に居眠りしながら魚釣りをした。
魚はまあまあ連れたけれど、地元の可愛い子猫さん達に取られてしまった!
というより、上げちゃった!
喜んでいる姿が可愛すぎなんだよ。
現実に戻ろう・・・。
「世がこのレオパスの王、レオンハルトだ!
そなたらが聖人という者達か」王様
凄い!大きなトラの獣人だ!俺よりもデカイ。
顔は人で耳がトラ。尻尾もフリフリしている・・・。
厳つい顔にトラ耳が面白い!でもつよそうだな!!
「はい。レイン・フォースターと、ポール・フォースターです。」俺
「それで、この国には勇者を探しに来ていると?」王様
「はい。
おそらく優秀な子供として注目される存在になるとは思いますが、対悪魔への切り札にもなる存在です。
産まれたばかりかもしれないですし、すでに産まれて大きくなっているのかも
定かではないのですが、捜索に強力をお願いしたく・・・。
また、他にも、私どもは結界を張って回っております。悪魔対策です」俺
「あい分かった!して結界とな?どこにそれを張るのだ?」王様
「島の中心ですし、まずはここが一番宜しいのではないでしょうか」俺
「今、可能なのか?」王様
「はい。可能です」俺
「王よ!そのような者の事を信じてはいけません!」大臣
「なんだ急に大臣!」王様
こいつは魔族ですね!変身出来るんだね!へえ~
サーチにかかってたから、いつ動くかと思えば、
結界ってワードに反応したようだな。
「王様、
大変言いにくいんですが大臣は魔族の様ですが、王は悪魔と契約を?」俺
ザワザワザワザワ・・・・。
「なに?そのような事はしておらんぞ!
大臣のどこが魔族なのだ!れっきとした猫獣人ではないか。」王様
「貴様この国を謀るつもりか!!兵よ!」大臣
ガチャガチャ・・・兵が動く・・・。
「動くな!!!」ポール
「では王よ!証拠だ!」俺
ピカッ!ビリビリビリ・・・・!
「ウギャ――――――――――」大臣
ボコボコボコボコ・・・。
大臣は変身がとけて魔族の姿に戻って、雷に痺れて動けない。
「なんだこれは・・・」王様
ザワザワザワ・・・。
「これが魔族ですよ!
すでに国内に結構魔族が潜んでいるようですので、結界張りますね」俺
「う。うむ。済まぬ・・・」王
王城に結界を張ると、
ウギャ~~~ジュワジュワジュワ・・・。
王城の各所から魔族の断末魔の叫びが響き渡り、
死骸が転がっている状態となった。
「なんとこんなに魔族が・・・」王
「少しこの島は大きいので各所に結界を仕込んでいきますので、
魔石の交換は王家でしっかり管理をお願いいたしますね!」俺
「なんと、済まぬ。しっかり、私どもで管理を承る。」王様
「あと優秀な子は教会にお知らせください。」俺
「あい分かった!」王様
こうして、俺達は所々でノンビリを挟みつつ結界を張り、
レオパス国を後にした・・・。
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