第51話 シレーヌ連合国~レオパス~

右回りに大陸を、南西に進むことになる。

雪国から季節豊かな地域になってくる。

そして、色んな島々が点々と存在し、

その島々がそれぞれを国として存在しているのだという。

しかし、島々の国々はそれぞれが小さく、

南に広がる帝国の脅威に連合という形で対抗しているそうなのだ!

帝国さんはこの大陸のガンのような存在なのかもね・・・。

俺の両親の敵のようだし。


「おえ~!」ポール


「爺ちゃん大丈夫?」俺


爺ちゃんは初めての舟で酔っていた。

そう、島々に渡るには舟に乗る必要があったのだ!

酔い止めの薬草を渡したら、落ち着いたらしく、眠っている・・・。

酔い止めポーション作ってみようかな。

小さな舟だが、スピードが出ていて、怖いくらいだ!

風魔法のスクリューをイメージして進んでいるのだという。

凄い!

大陸の人々よりも魔法のイメージは上手なのかもしれない。


連合国最初の国はレオパスという所だった。

ここの島はレオパスの始まりの島と言ってレオパス本国に入るための、

関所のような所だという。


「なんと・・・。獣人族か・・・!!!凄いのレイン!!」ポール


「うん!初めて見た!可愛い。」レイン


犬獣人や猫獣人が町を歩いているではないですか!

ファンタジーの定番、獣人さん達ですよ。

爺ちゃんも目がキラキラしている・・・。


レオパスの教会に向かうと、神父様も獣人だった。

ウサミミ・・・!

神父様耳を触らせてほしいです・・・。

数々の誘惑を我慢してここに結界を張る作業を進める。

と言っても魔法陣を設置するだけなので簡単なお仕事だ!

さすがにこの島には悪魔関係の者はまだ入っていなかったようだ。

サーチには引っかからなかった。


「聖人様、ここの地で最近優秀と思われる者がこの子です。」神父


か、かわいい・・・。

ウサギ獣人の子供・・・。

「神父さんのお子さん?」俺


「そうです。ロイと申します。」神父


「可愛いの~ヨシヨシ・・・。ロイ、わしはポールじゃぞ!」ポール

あ!爺ちゃんズルい!モフモフしてる・・・。


「ロイ!俺はレインだよ~ヨシヨシ・・・!」俺

ウワ~モフモフ・・・可愛い。


「初めまして・・・。恥ずかしい・・・」ロイ


「このこは人見知りで・・・。すみません。」神父


ロイも光魔属性なのだとか!

また教科書を渡して、俺達はレオパス本島に渡っていく。


「爺ちゃんウサギ獣人可愛かったね!」俺


「そうじゃな!神父までもモフリたくなってしまったぞ」ポール


「そうなんだよ!魔性の生き物だね」俺


「がははは!確かにな!」ポール


そう言えば今頃気付いたけど、

勇者様生まれたてと言う事もあるんだよね・・・。

ま、生まれたてとかなら見つけるのは難しいだろうから、

旅をしながら、こまめに結界張っていくしかないよね!!

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