第48話 ダンジョン・亡者の穴
次の日にはさっそくダンジョンアタックだ!
ダンジョンは教皇の間の後ろに階段があり、地下に続いていた。
ここが入り口だったのかよ・・・!
俺達はさっそく階段を降りていき、一階層に出た。
腐敗臭の漂う暗い大地だった。
シロが耐えきれずに、光魔法であたりを照らすのと同時に、
キラキラと滅菌消毒魔法を辺りに蒔き始めた!
オオオオオオジュワジュワジュワ・・・
と辺りでは魔石がゴロゴロと転がっているから、
アンデッド系かゴースト系の魔物が死んでいっているのだろう・・・
そうしているうちに全滅したのか、大地に日が差し込んできた。
明るくなると次の階段が見えるようになり、二階層に降りることができた!
いい子だシロ!ワンワン。
今度も暗い大地だ!シロばかりじゃつかれるだろうからと、
飛燕の聖属性を試してみる。
魔力を込めて、飛燕を振りかざしてみると、
光の刃が横一線に発光して次元を切ったかのように空間にワレメが出来、
そこから光が溢れる空間に変わってしまった。
一瞬でこの階層をクリアできてしまったようだ。
「フム、飛燕の力は凄いの!」ポール
(いえ、ご主人様の魔力が素晴らしいのです)飛燕
「シロも凄かったぞ!
マルは相性があるから我慢してな!俺の首にいなさいよ!」俺
わん!わん!!
四階層まではこんな感じで殲滅出来た!
爺ちゃんも聖属性の大剣を使ってブンブンジュワジュワ倒していた。
なんだか戦っているのか掃除をしているのか分からなくなってきたぞ。
シロには常に防壁を展開してもらっており、
何かの病原菌がいても、大丈夫なようにしている。
五階層がまさに、そんな階層だったのだ!
気持ち悪い昆虫や病原菌などの階層。
シロの防壁にジュワジュワ言ってるのが多分、菌だろうな・・・
ジュワジュワが激しくなっている。
飛燕に今度は刀身を光らせて広範囲にまんべんなく聖属性の光攻撃をしていく。
爺ちゃんも炎で滅菌してくれて、シロも光で滅菌してくれた。
一時間程でジュワジュワと黒い大地は明るさを取り戻した。
ゴゴゴゴゴゴ・・・・・・。
中々、早いボス部屋の出現だったな・・・!
「とうとう来てしまいましたか!
初めましてここのボス件管理者のマモンです。
ではいざ参ります!」マモン
ボコボコボコと人だったのが急に、
全身真っ黒の身体になり、角が生え、ニョキニョキと牙が長くなった。
二足歩行ではあるけれど所々は羊毛のような物で覆われていて、
鼻が削げ落ちたようになっており、目は真っ黒に染まり、
見た目、気持ち悪い。
「話したかと思ったら急に戦闘かよ!せい!」俺
飛燕に魔力を結構入れて切りかかった!
ガッキ―ン!
「グルルルル・・・・」マモン
(クッ!!主様全力で参りましょう!)飛燕
「シロ光魔法全力だ!」俺
俺も全力の魔力を飛燕に纏わせていく・・・。
ヒ―――――――――ン・・・・・・!
バリバリバリバリーーー!ピッシャー――ン
ドッゴ――――――――――――――――――――――――――――――ン!
辺り一面白い稲妻が走った!
あれ!雷?
マモンの首がハデにぶっ飛んでいき、
ビリビリジュワジュワして消えてい言った。
ジュワジュワジュワ・・・。
デッカイ黒い魔石が現れた。倒したようだね!
(主様の雷の属性が入った事でより強力な攻撃になりました!
ありがとうございます)飛燕
「いや、たまたまで・・・」俺
「いやはや、こうも勝負にならないなんて・・・サタン様に怒られそうです。
亡者の穴の初踏破おめでとうございます。
さすが異世界の使徒ですね。」マモン
「え?なんで異世界人だって知ってるの?」俺
「私達はあなたの世界と、この世界の狭間の存在だから。
とでも言いましょうか。
だから、私の名前も聞き覚えがあったりしませんか?」マモン
「確かにね!ああ色々、これから大変そうで嫌なんですけど・・・。」俺
「ははは!大変でしょうね。まずはお宝をどうぞ」マモン
宝箱が二つ出てきている。
ローブが二着とネックレスが4つ。
「なんか多いね」俺
「はい。初踏破なのでサービスです。
今までの階層での討伐数も半端ない数だったのでそれ相応の物になります!
まずは聖魔のローブです。
魔属性の攻撃から守ってくれます。
その今着用されているローブの上位交換ですね。
そして、セイントネックレスです。
これも聖属性の守りの力が込められたネックレスです。
また、これには魔法に聖属性が乗る効果もあります。
これからの魔族と悪魔戦にお役立てください」マモン
「はあ・・・魔族と悪魔の戦いですか?嫌なんですけど!」俺
「でも、今のところ、あなたしか太刀打ちできないと思いますし、
狙われますから、
何もしないつもりでも戦うことになっちゃいます」マモン
「そうなんだ!仲良くは出来ないの?」俺
「そうですね。基本理念が違いますから、無理でしょうね!」マモン
「でもあんたとは話せるじゃない?」俺
「あ。私ちょっと変な悪魔なので・・・。
でも基本的にここの管理者と言う事もあるので世界には干渉できませんし、
死ねません。
あ!コアを壊すと死にますのでご容赦を。
それにこの世界が壊れますので、絶対にコアは破壊しないでください」マモン
「分かった!
じゃ、襲ってきたあのサルたちはなんだったの?」俺
「あれは、きっと私の部下かな・・・?
きっと私を殺させないために動いたのでしょうね!」マモン
「分かった!
あ!ここにはいつでも来れるんだよね?」俺
「はい。でも、私特別なのでいつでもお話はできます。
マモンちゃんとよんでくださいまし」マモン
「所でなんでここのダンジョンはスタンピード起こしかけていたの?」俺
「そうですね・・・言っても良いかな?あなたの他に勇者様がいまして、
その人がどこかで生まれたからですね。
そしてサタン様も目覚めたと言う事です。
それのおかげで、悪魔族の魔族や魔人の能力が上昇したという事ですね!
能力が上昇したのに私は歯が立ちませんでしたけど・・・。」マモン
「勇者?生まれたばかりってこと?」俺
「それは内緒にしておきます。一応悪魔なので・・・。肩入れはチョット」マモン
「そうかい。でも、あんた全力じゃなかったんじゃない?」俺
「いえいえ、そんなことございません。
あなたの様に無欲な方との相性が良くないだけです。」マモン
「そうか、悪魔ってそれぞれあったよね!七つの大罪系ね・・・。」俺
「はい。私は強欲をつかさどりますので・・・」マモン
「そっか」俺
まったく、あと六人も悪魔さんとやり合うことになるのかね・・・。
こうして、俺達はほぼ飛燕のごり押しだけで亡者の穴をクリアしたのだった。
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