第43話 深緑ダンジョンⅡ

おや?四階層は急に沼地?

冒険者はいなくなったな・・・。

で、魔物がかなり溜っていますね。


「アル、ここは魔法使わないと無理そうだ!数的に」俺


「そうなの?良いんじゃないか?

別に修行は山のダンジョンでやればいいし」アル


「そうだねサクッと踏破しちゃおうか!」俺


雷!

ビカビカビカーーーーーー!ビリビリビリ・・・・・。

シュー――――・・・。


「いやー師匠の雷はエゲツナイな・・・!

この階層全域にビリビリと!こわ!」アル


「だって面倒そうじゃないかヒドラとか毒持ってるし生命力強いし」俺


「まあそれも一発で何匹も仕留めたのですけどね・・・」アル


魔石も適当に回収しながら辺りを探っていると出ました。

ゴゴゴゴゴゴゴ・・・・・・・。

「何だ何だ!」アル


「ボス部屋かも!」俺


立派なボス部屋への入り口の扉が現れた。

扉の前に立つと自動的に扉は開いて、ボスがいた。

大きくて黒いヒドラですね。


ジュララララ・・・!

5又の首がそれぞれに俺達に襲い掛かってくる。

アルは土魔法で盾を作ったり剣でいなしたり頑張っている。

俺はジェットで首を切り倒しに行く。


ズッパ―ン!「一つ!」俺

ズッパ―ン!!「二つ!」俺

ズッパ―ン!!!「三つ!」俺

ズッパ―ン!!!!「四つ!」俺

「最後は貰った!」アル

ドッカ―ン!!!

土魔法で最後の首を潰している。

でも、このヒドラは生きている・・・。

ピクピク・・・!ヤハリ・・・。

大概こういうヒドラ種は首の付け根の心臓を貫かないと死なないんだよな!


「アル首の付け根に心臓だ!」俺


「はいよ!土よヤレ!!」アル

ズッシャ―――ン!!!

大きな岩のトゲがヒドラの足元から付け根に向かって貫いた!

シュワシュワと魔石になっていくボス。

クリアしたな!


「アル!やったな!」俺


「ああ!やった!やはり、山のダンジョンとは比べ物にならないな」アル


「たしかにな!あそこは特別かもな!」俺


ゴゴゴゴゴゴ・・・。

「宝箱だな!アル開けて見てよ!」俺


「良いのか?」アル


「ああ欲しいものを強く思えば出るかもしれないぞ!

爺ちゃんもそう言ってたからな!」俺


「ストレージリングストレージリング・・・。」アル


二つの宝箱からはリングは一つ。腕輪が二つだった。

「やった!レインのリングと同じ奴だ!」アル


「そうみたいだな!

でも本当に同じ物かちゃんとわかってから身につけような!」俺


「ああそうする」アル


「踏破おめでとうございます。

私はこのダンジョンのボスであり管理者のシラヌイよ。

そのリングはストレージリングで間違いないわ!

そしてその腕輪は守りの腕輪といって、魔力の盾で身を守ってくれるの!

使ってみて使い方は覚えてね!」シラヌイ


「おお!説明ありがとう!ここは説明がないのかと思っちゃった」俺


「どこのダンジョンでも説明はあるわよ!

でも初踏破者じゃないと管理者の部屋には入れないだけ。

それにしても貴方の剣恐ろしい物ね!

ヨツムンガルド様の気配がするのですけど」シラヌイ


「ああ!踏破したからね!」俺


「ええ!?最難関の一つなのに・・・。これは世界に変革が・・・。」シラヌイ


なんか、不穏な事を口にしたよね?

「まあとても苦労したからね!

じゃ、俺達は帰りたいけど、転移陣て出てくる?」俺


「もちろんよ!ほらあそこに光っているでしょう!」シラヌイ


「ありがとう。」俺


「レインは本当に凄いな!普通に話しているし・・・。」アル


「山のダンジョンで経験済だったから、慣れていたのかもね」俺


アルは念願のストレージリングを手に入れて、

さっそく装備して荷物の出し入れをしている。

俺は守りの腕輪を装備して盾を出してみた!

ブン・・・!光の盾だ!

ファンタジーだ!すげーーー

俺達はギルドに踏破の報告をして、新しい腕輪で遊びながら帰宅したのだった。

パリ――ン!ウワ!レインの魔剣は強力過ぎだ!使用禁止だ~!

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