第28話 冒険者ギルド

「ようこそ冒険者ギルドへ、ご用件をお伺いいたします」受付


冒険者ギルドキターーーー!!!凄い!大きな建物だな・・・!

ラノベと似た様な建物・・・。ワクワク・・・。

中に入ると右に受付カウンターが並び、左は飲食フロアーだ!

飲食フロアーはフードコートの様に、カウンター越しに注文して、

各自セルフで配膳して自由な席に座って飲食するスタイルだ。

中央階段から地下に行けるようだし、訓練場とかがあるのかな・・・。

すごい!すぐぉい!興奮する・・・


「この子の登録をお願いしたい」ポール


「かしこまりました!ではこの用紙にご記入をお願いいたします」受付


---------------------------

冒険者ギルド申請用紙


名前  :レイン・フォースター

年齢  :11歳

出身地 :ファブール

魔法属性:風

特技  :剣術 

※未成年の方は以下の記入必須

保証人:ポール・フォースター

保証金:金貨1枚

-----------------------------

用紙と金貨を提出すると、


「はい。ありがとうございます。

では登録と口座開設、カード作成に1時間程かかります。

この番号札をお持ちになりお待ちください。」受付


俺達は時間をフードコートで過ごすことにした。

爺ちゃんはステーキとスープとパンのセットを注文している。

俺は・・・てか、ステーキしかねえじゃねえか!

セットの内容が違うだけか・・・。あとつまみ的な・・・。

ほぼ飲み屋だな!

俺も爺ちゃんと一緒の物にして、二人でモグモグ食べている。


「あらあら、素敵な殿方!

私ガーネットと言いますの!私もご一緒してもよろしいかしら?」ガーネット


「すまんが、子供と一緒だ!遠慮してくれ」ポール


「まあ!お子様は預かれるところがございますの!いかがかしら!」ガーネット


「すまんが、本当に要らん!売婦は出て行ってくれ!」ポール


「売婦だなんて!失礼な!

キャ―――この殿方が私に卑猥な事をーーー!」ガーネット


「はあ・・・。これだから女子は嫌いなのじゃ」ポール

爺ちゃん・・・こういったことばかりだったんかな・・・。

これなら、分かる・・・。男前も苦労するんだな・・・。


「爺ちゃんどうすんの?」俺


「大丈夫じゃ。どうせ憲兵が来るじゃろう」ポール

バタバタバタ・・・。


「何事ですか?」憲兵


「この殿方が私に卑猥な事をしたのです!助けてください」ガーネット


「なにーー!貴様!大人しくしろ!」憲兵


「憲兵さん!お前さん、この輩と通じておるな?」ポール

ガン!


「ウグッ・・・。クッ・・・。何を・・・」憲兵

爺ちゃんが憲兵を殴って取り押さえた!


「ワシは前領主ポール・フォースターじゃ。観念しろ!

レイン女子をお願いできんか?」ポール


「はいよ!」俺

バチン!ばたっ・・・!

ガーネットおばさんは電気ショックで気絶させた。


バタバタバタ・・・。

「冒険者ギルド殿!何事が!」憲兵長


「はい。この方々が前領主様に言いがかりを・・・」受付


「な!ポール様!

はっ!コヤツはうちの者では!まさか・・・」憲兵長


「おお憲兵長、久しいな」ポール


「そのお姿は・・・。」憲兵長


「いや、山で生活していたら、空気がいいのか若返ったような気がするの。

それよりも、この女子、売春行為をしてきたのはいいが、

断ると、この憲兵を呼んでワシをしょっ引こうとしていたのだが?

心当たりは?」ポール


「すみません。存じ上げず・・・」憲兵長


「そうか!なら厳しく取り調べよ!冒険者ギルドにも落ち度があるぞ!

受付の!見ておったじゃろう!ギルド長を呼ぶのじゃ!」ポール


「はい。申し訳ございません。すでにそこに・・・。」受付


「ポール様・・・もうしわけ・・・」ギルド長


こうしてギルド長と憲兵長が爺ちゃんに叱られて、

俺達は無駄な時間を過ごすことになる。

もう、なんでこういう展開なの?


ラノベでは、

屈強な悪い男たちに羽交い絞めにされたり、

足をかけられたり、

嘲笑されたりするものなのに・・・!


・・・まさかのハニートラップイベントだと!?

しかも爺ちゃんに・・・。

まあ面白方からいいか・・・。

ははは・・・


「こらレインなに笑ってるんじゃ!まったく・・・」ポール


「ごめんw」俺


「むっ・・・」ポール


ははは!爺ちゃんご立腹ですね!よっぽどこういう絡みが嫌いなんだな!

  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る