第21話 楽しい魔道具作り

帰ると辺りは薄暗くなっており、すぐに夕飯の準備をして、食べて、

風呂入って、あっという間に就寝時間だ!

シロとマルも今は俺達の寝室の床で丸くなって一緒に寝ている。


翌日

俺は魔法陣の古代言語を拾い集めた物を眺めていた。

まずはあの氷の魔法陣を完成させてみようかな・・・。


(振動よ動くな魔石の魔素を糧に凍り固まる冷気をつくれ)


一旦粘土板を作り、乾燥して固める。

それに円を描き魔法陣をナイフで、掘り込んでいった。

魔法陣は一筆書きの様に文字が全て繋がっている事が大事だ。

そこに溶かしたミスリルを流し入れ、固めれば大体完成だ。

しかし、魔石の取り付け場所を考えていなかった。

円の中心が定番かな?

この氷の魔法陣は魔法陣を倉庫に置いておけば冷凍庫の完成だけど、

土で作った倉庫にした方がいいな。


と言う事で爺ちゃんと一緒に土づくりの倉庫を建てている。

魔法陣と魔石は完成している。

発動実験もしたが、ちゃんと冷気が出た!

ミスリルは爺ちゃんの火魔法で溶かせたから、

割と簡単に創ることができたよ。


倉庫が出来たら、

このミスリルの魔法陣と魔石を倉庫の高い所に置けば完成になる。

これで獲物の鮮度をあまり気にすることはなくなるな。


冷蔵庫も作れそうだった。

冷やすための魔法陣があったからだ!

これも途中の一文字が欠損していただけだったから、

直ぐに穴埋め出来た。

楽しい・・・。


爺ちゃん並みの大きさの木の箱を作って、棚を付ける。

この冷やす魔法陣を棚の最上段に入れておけば、

箱の中は冷え冷えだ!

下段には、野菜。

中断は飲料水やお茶。

上段はポーション類を入れておけば保存期間は長くなるだろう。


「レインこれは見事だな!これで食材の新鮮さを保てるんじゃな!」ポール


「それにこの冷凍倉庫で肉を凍らせれば街まで持っていける肉が増えないかな?」俺


「そうじゃな!!荷車でも買うか!

それに、このポーション類も沢山あるから売ろう。

石鹸と軟膏と痛み止めは特許を取った方がいいじゃろうな。

忙しくなるぞ!」ポール


「特許とかあるんだ!この辺はしっかりしてんだな・・・」俺


「ガハハハ!かつてこの権利のことで世界中が揉めたからな。

その時に商業ギルドが仕切って特許制を確立したんじゃ」ポール


「そうなんだね。どこの世界も同じようなことで・・・」俺


「それにミスリルも足りんくなったじゃろ!」ポール


「確かに足りなくなったね」俺


「良しその前に豚狩りじゃ!ん?なんじゃ?」ポール


マルがオークを一人で持ってきていた!というかオークが浮いてる・・・。

そうか重力操作で浮かせてるんだ。


「マル!狩ってきたの?凄いじゃないか!」俺

ワウ!・・・ワンワン!


「シロも手伝ったのか!?偉いな~!ヨシヨシ・・・」俺


「奴らで狩ってきたんじゃな!

この間、レインが喜んでたのを見て覚えてたんじゃな!」ポール


「シロにマル!ありがとう!ヨシヨシ・・・。」俺


ワンワン!くぅーん・・・ハアハアハア・・・

ワシワシと撫でてやると、喜んでる。完全に犬ですね。


「狩の手間が省けたな。後は解体して倉庫に入れておこう」ポール


そして部位ごとに肉の塊を何個も切り分けて冷凍していった。

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