第6話 属性

「ではコチラにどうぞ。」神父


「邪魔するぞ!」ポール


「爺ちゃん!」俺


俺は爺ちゃんに抱き付いてしまった。

なんだか最近行動が子供になるんだよな。

レインの潜在記憶って奴かもしれない。


「よしよし。レイン大丈夫じゃからの!

あの水晶に手を置いてみなさい」ポール


「はい。」俺


ピッカ――――――――ン!!!

ココもかい!!光り過ぎ!怖いから!


「ポポポポール様・・・あの、これを・・・」神父


「ん?なに!?こんなのは・・・」ポール


「なになにどうしたの?」俺


「そうかあり得るの。

レイン実はお前はこの世にないはずの属性が発現していてな・・・。

雷属性じゃ。」ポール


「まさかあの時の・・・」レイン


「うむ・・・。その様じゃな・・・。」ポール


「ポール様、まだあります!!!」神父

神父はもう涙目だ!


「何?どれどれ・・・

風と水か相克も無視で3属性ときたな・・・」ポール


本来一人に1属性のみ与えられるはずが、

俺は3属性も持っていたらしい。

稀に2属性持ちも居るらしいではあるのだが、

隣り合う相克関係をとばして保有することはあり得ないとされた。

火>風>土>水。

普通は火と風。風と土。土と水。水と火。

と、いう風に隣り合ういずれかの関係になるはずなのだとか。


「爺ちゃん?俺はどうしたらいい?」レイン


「レインは何もすることはない。

神父は分かっておろうな。他言無用。情報の規制を!」ポール


「ももも・・・もちろんでございます。」神父


「じゃ、光もおさまったし帰るか!

レイン、何か食いたいもの無いか?」ポール


「うん・・・。分からないから、見て決めたい」俺


「そうか。じゃ、街ブラじゃな!」ポール


ニコニコ顔の爺ちゃんはなんだか可愛い。

しかし、教会での威厳たっぷりな表情と違い過ぎるな・・・。


戦争で負けたと言う事は、

レインの両親は戦争で殺害されたと言う事だよな。

そしてレインは雷で死んで俺が乗り移ったなんて、

こんな幸せそうに笑っている爺ちゃんにはとても言えない・・・。


「レインなんで泣いている!!!」ポール


「え?あれ?

本当だ!

いや、あまりにも爺ちゃんが幸せそうな笑顔だったから、嬉しくなって。」俺

レインかな?ごめんな・・・


「レイン・・・。ヨシヨシ・・・」ポール

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