第5話 魔力覚醒の儀式

あれから一週間がたち、俺の体力も回復していた。

爺ちゃんが作ってくれるポーションがとてもよく効いたみたいで、

火傷もほとんど目立たなくなった。

身体にはトライバル的な痕がくっきり残っているが、

顔はもうすっかり痕がきえている。

その時に鏡で見た自分の顔に驚いたもんだ!

北欧系の可愛い少年が映っていたからだ。

金髪でクリクリの青い瞳・・・。

日本の俺とは遠い存在だ!天使じゃないか・・・

爺ちゃんが可愛がるわけだ・・・


爺ちゃんに手をつながれて街の教会に来ている。

なんだか、皆爺ちゃんに挨拶しているが、なんだろう・・・


「爺ちゃんなんで皆爺ちゃんに挨拶しているの?」俺


「ああ、ワシは以前の領主でな。

戦争に負けて、わしは山に隠れ住んでいるのだよ。

そして皆もそれを隠してくれているんじゃ。

まあ、

また、セブンス王国が取り返して治めているから、

ばれても問題ないのじゃがの、

面倒だからこのままひっそり生きているんじゃ」ポール


「確かに・・・領主とか・・・。めんどくさそう・・・」俺


「なんだレイン分かってくれるか!大人になったな!」ポール


などと、結構ディープな過去を告白されていると、

儀式が始まった。


名前が呼ばれたものが一人ずつ壇上に上がって、

神父か司祭か分からない人にモジョモジョモ・・・

と呪文を唱えられて、光ったら終わりだった。

裏に回って、また別の人が、どんな属性か判定してくれるらしい。


「レイン・フォースター」司祭

ザワザワザワ・・・・・・。


「レイン・フォースター君!!!いませんか!!」司祭


「これレインお前じゃ!」ポール


「うへッ!!」俺

俺はレインだった!

ガタっと起立してカチコチになって壇上にあがる。

ワハハハハ・・・・ガヤガヤガヤ・・・

ポール様の・・・可愛い・・・


なんだか相当注目されているんですけども・・・。

恥ずかしい・・・。

壇上に上がってモジモジしていると、

司祭が優しく肩をひきよせてくれた。

キスしそうなくらい近くで、「大丈夫だよ」と優しく声をかけてくれた。

シー――ン・・・。ドキドキ・・・


「では楽にして。モジョモジョモ・・・・」司祭

ピッカーーーーーーーーーーーーーーーーーーー!

ウワ!ナニコレ!?凄く光ってる!!

さっきまでの子供たちと違う!


「爺ちゃ~ん!」俺


「レイン!大丈夫じゃ!心配ない」ポール


「うん・・」俺


なんで?なんで光が治まらないの・・・。

本当に大丈夫なんだろうか・・・


「ではレイン君、裏に行きましょうか・・・。」司祭


顔が引きつってますけど、やっぱりなんかあるでしょ・・・

光ながら裏に回された俺は綺麗なお姉さんに手を取られた。

ほッ・・・。


「お姉さん、このまま光ったままなのかな?」俺


「レイン君。大丈夫よ直ぐに治まるわ!

この光は魔力量によって強かったり長く光ったり様々なの!

きっとすごい魔力量なのね~」お姉さん


「シスター早くこっちへ!」神父


「はい神父!

そんなに急がないでください。

怯えてらっしゃるんですから」シスター(お姉さん)


お姉さんシスターさんだったんだ萌~!

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