三日目/大体ぬいぐるみってなんとも言えない



「そうデスね!次はあっちのお店に行ってみまショウ!」


「おぉそうだな」


しかしまぁ何というか……デカい店だな。何の店だこりゃ?よく分からないが変なもんがいっぱい売ってんな。


「見てくだサイ!これ園歌のぬいぐるみデス!」


「いや俺のじゃなくて流鏑馬のじゃねぇか」


と言うよりこんなもん存在してたのか……他のもあるな割と。まぁ多分買わないけどさぁ……いやまぁ買うかもしれないけど。


「ストラップもありマスよ?」


「へー色々あるんだなぁ」


なんだか知らんが普通に売れ行きはいいようだ。こんなのでも普通に売れるのか……なんだか分からんが凄そうだなぁ。ほらお土産屋でよく見るよく分からないクッキーとかも存在してら。


「あっコレ!これどうデス!?」


「おぉペアぬいぐるみか」


こういうのもいいかもしれないな。よし買うとしよう。


「んじゃ買ってやるよ」


「アリガトデス!」


「ま、気にすんなって。デートだしな」


二千円か……まぁ安いな。さてと……次はどこに行くべきか。こっから近い面白い場所と言うと……なんか花畑があるな、そこは夜に行くかライトアップするみたいだし。それまでは……


「そうだな、次はこのデートスポットに行くか?」


「ハイ!」


しかしデートスポットとは……もう何でもあるなここ。マジで。確か売れてない遊園地を買収してこれに改築したんだったか?よく分からんがそう言う事なんだろうか。


「さて……」


「あーこういう奴か」


どうするんだよお化け屋敷とか……子供だましかな?まぁとりあえず言ってみましょうかね。


「大人二名で!」


「えっ?」


「一応十八歳だぞ」


「あ、あぁハイ……二人で千円になります」


ったく、俺の身長が低いのは理解しているが流石にこうも目の前でこういう反応をされるとキツイな。さて中に入るが……


「キャー!」


「おぉう凄い力」


こいつ間違いなく俺に抱き着くためにやってるな?それにしてはちょっと強さがヤバいかな……うん腰の骨折れそうなんだけど。ちょっと離して一回、一回マジでおい待ておい!


「ど、どうしマシたか園歌!?」


「いや何でもないさ……」


まだ大丈夫だ……ルーに余計な気を負わせる訳にはいかん、頑張れよ俺!もう少し耐えろよ俺!と言うか普通にこのお化け屋敷怖くねぇな……


「……園歌」


「なんだ?」


「もっと抱き着いて……いいデスか?」


「あぁ、構わないぞ」


男気を見せろ俺!彼女の願いには答えてやるのが男だろ!ほらまだ大丈夫パワーは強いがそこまで厳しくはあああああちょっと待って更に強くなったんだけどやめああっ


「園歌……好きデスよ?」


「俺もだルー……」


大丈夫。まだ行ける。

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