三日目/ありったけの愛を君に


「じゃ次に行くか」


「ハイ!」


しかし次なぁ……なんかいいとこ無いかねぇ?この辺は変な店ばっかりあるけど場所しくじったか……?おっなんかカフェがあるぞ行ってみましょう。


「じゃぁあのカフェ行ってみるか?」


「デスね!コラボカフェらしいデスよ?」


「へー」


何のコラボカフェなんだ……?えー何々、『今までゲームとコラボレーションしてきた作品大集合カフェ』……いや多いだろ色々。それに中には食い物ない奴もあるだろうし……どうするんだこれ。まぁいいや入りましょう。


「いらっしゃいませー!」


「二名」


「かしこまりましたー!こちらのお席が空いています!」


さてメニューだが……


『ピヨコ唐揚げ』


……おい大丈夫かこれ。こいつはまぁ何というか……『ブラッドイーグル』に出てくるひよこのキャラがいるんだが……そいつ物語中盤で人間に殺されて唐揚げになって主人公たちの前に現れるんだよね……駄目でしょ色々。えー次は……


『マグナゲートの筋肉』


骨付き肉かな?趣味悪いなぁなんか……いや店内を見ると結構販売されてるみたいなんだよねこれが……。骨付き肉だし食べ応えもあるけど倫理観がダメでしょそれは……と言うか版権キャラでもないし。まぁいいや次……


『鋼が飲んでたやつ』


いきなり雑になったんだけど!いや分かるよ何なのかは!多分あの……よく分かんないけど凄い不味そうなアレだろ!大丈夫なのかよ客に出して……飲むけど。とりあえずこれを注文して……後旨そうなのは……


『何の変哲もないパンケーキ』


……コレって確か『ギアナ』が主人公である『マルカ』と食ってたパンケーキじゃね?確かに何の変哲もないパンケーキだけどさぁ……なんだかんだあのシーンいいシーンなんですよ……ただの機械であるギアナが感情を得るって言う……


「よし俺は決まったけどそっちは?」


「決まりましたよ!店員さーん!注文いいデスかー!」


「はい!それでは商品名をどうぞ!」


「んじゃ俺は『鋼が飲んでたやつ』と『何の変哲もないパンケーキ』で」


「私は『ブラックタール』と『マグナゲートの腕』で!」


「かしこまりました!」


お前もマグナゲートの腕を注文するのか……いや良いけどね?しかしデカいなこの店案外……結構にぎわってるし、持ち帰り系のメニューも豊富で旨そう。まぁその前に味だな気になるのは……


「あっそう言えば園歌」


「なんだ?」


「あの……まぁ何といいマスか……」


「?」


「今日は私の部屋で寝てくだサイ……」


「あぁいいよ」


そう言えばこいつどんな生活してんだろうか……俺より生活できるタイプの人間だから問題は無さそうだが。

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