三日目/へー、デートかよ?
「さてと……」
まぁなんだかんだでもう十時になっちまったな……さてと。ルーは……あぁいたな。まぁとりあえず声をかけてっと……
「おいルー!」
「園歌!お久しぶりデス!」
「そうだな。それで……どこに行く?」
「そうデスね……まずは言っていない所に行くとしまショウ!」
「だな」
さて……俺らが言ってない場所と言うと……どこだ?うーむ……そもそも三日目って何かイベントがあったか?まぁ一回適当にぶらついてみますかね……
「ところで……」
「なんだ?」
「……手、繋いで……くれマスか?」
「……ほらよ」
ホント可愛いなこいつ。しかしこいつの手あったけぇなぁ。……そう言えばだが、こういうのを一般的に恋人つなぎと言うのだろうか?うーん……そう分からん。ま、とにかくどこ行くか……
「あっあそこ!あそこ面白そうデスよ!」
「んじゃ行ってみるか」
さーてこれは……えー何々?『愛の館』って胡散臭ッ!なんだこの胡散臭さの塊!?いや本気で入るつもりなのかよ!?あぁ本気なんだそうなんだ……まぁいいけどさぁ……
「とりあえず入ってみまショウ!」
「そうだな」
しかし何をするんだか……いやなんかまた凄い胡散臭いのが……いや金輪際俺デカいローブ被って老婆で水晶見てる奴とかこんなに下手な奴見たことないんだけど!なにこれ?胡散臭さもMAX!
「ほぉほぉ。お主ら……付き合っておるのぉ?」
「と言うより結婚する予定デス!」
「お、おぅ……?まぁ良い。それで?何を占って欲しいのじゃ?」
「イエ……適当に入っただけデス」
「そうかい……」
あぁなんか凄い顔してる……そりゃそうだよそんな顔にもなるよ。普通に考えて結婚するカップルがこんなところに入るとは思わないだろ普通。さてどうするんだこいつ?
「ふむ……そうじゃな、どれ。占って進ぜよう」
「ドモ!」
「グムムム……でぇい!」
「……」
あっなんか浮かび上がって来た。こういうのもあるんだ最近の水晶って……ところでこれどういう意味なの?凄いハートみたいな感じが浮かび上がって来たんだけど……
「ふむ……お主ら、確実に前世からこうなる運命じゃな」
「そうデスか!」
「……ふむ」
よく分からねぇがDNAの螺旋がハートを描いているって事か……なんだかよく分かんねぇけど凄いって事か?
「まぁそうじゃな、言っても理解できぬと思うが……あるんじゃよ、たまに人間にはなるべくしてなった運命という奴がな」
「へー」
「まぁ……そうかもな」
「ただ気を付けるべきところがある。……男の方」
「えっ俺?」
「近く、お主の元に厄介な存在がやってくる。が、決して邪険に扱ってはならぬ。それだけ覚えておくのじゃ」
「はぁ……」
やっぱ胡散臭いな……まぁルーが喜んでるから別にいいけどさ。
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