決着!バトルロイヤル
「んじゃぁぶちのめさせて貰うぞ!」
盾にしていたKENSIの体をイナリへ投げつつ、その後ろから蹴りを……いや決めきれねぇ一旦退避!やっぱり面倒だなあいつの銃さばきは……しかし弾丸を弾けないという訳じゃない、ただ隙が無いってところだ、俺の腕じゃ精々十発からニ十発程度が精々ってところだろう。……あいつは俺が弾いている間中撃ち続けてくるだろうからな……問題はそう言う事だよ!走れねぇ!
「遮蔽物も少ねぇしさぁ!」
だがしかし一度退避!まだ少ないながらも銃弾を避けられるってんならまだまだ……まぁこっちに確実に来てるけどな……いやなんか嫌な予感がするよぉ?ねぇなんだろうか……
「あっ手榴弾」
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流石に今のは当たらなかったか。まぁアレは普通に牽制みたいなもんだ、出てきたところを撃ち抜けばいい。……あぁそう言う防御を……
「悪いな!」
「いや、そう言うのを考えていなかった俺のミスだな」
「ついでに食らえ!」
鉄板で防御しつつそれを投げてくると。流石に分かってるな銃弾の防ぎ方も。しかし次の手を打つのは……俺の方だ。
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『あぁ!?イナリ選手が銃を落としましたよ!?』
『ミスったか……?』
『火焔選手それには全く動じない!』
『いや、罠だな。見ろ奴の袖を』
『あっよく見ると袖に新たな銃を仕込んでいます!という事はアレで撃つつもりなんでしょうか?』
『でもそんな分かりやすい事を……するかな?』
『確かにな、だからもう一個くらい布石を用意してんじゃねぇのか?』
『はぁ……?』
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イナリが銃を落とした……?あいつが銃の使い方をミスるとは考えにくい、なぜ落としたんだ?ミスリードか?……まぁいい、俺のやる事は今も昔も変わらない。……まっすぐ行ってぶっ飛ばす!
「行くぞイナリィ!」
「来い火焔!」
銃撃……いや、落とした銃を撃ったのか?!まさかとは思うがこいつ……隠していた銃すらも囮か!?だが今更落とした銃を拾ったところで一体どうなるって言うんだよ?
「悪いな、あいにく負けられねぇんだ」
「!」
成程……俺の事を完全に見越した作戦って訳だな?俺なら突っ込んでくるだろうと……そう思ってたわけだな?……正解だよイナリ。だがそれはそうとして……この距離で俺が弾丸を掴めないとでも!?
「なっ」
「あばよイナリ!」
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『……ど、どうなりました?』
『まぁ見ての通りだな……火焔の勝利って事だよ』
『第一回初心者オンリー大会……優勝者は!碑矩火焔選手!』
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