バトルロイヤル開幕!/一体一対一


『うわぁ地獄絵図だねぇ……』


『しかしドクター・Aがなんか強化されていますが……アレはどういう事なんでしょうか?』


『まぁあいつの必殺技だな、簡単に言えばスキルを使えなくなる代わりに自分の体を強化するって感じの必殺技だ』


『あぁそう言う……まぁ確かにNPCいないんでどうしようもないですしね……』


『しかし肉体強い奴ばっかりいますね一部屋に……』


『確かあのガラスってそんなに耐久力無いんでしたっけ?』


『そうだぞ。仮にあいつらの一発でもまともに当たったら粉々になるぞ』


『銃弾は三発でぶっ壊れますからね』


『こりゃひどい……っと、そんな場所で一人が動きましたよ!』

_______________________


クソッとりあえずまだマシそうなドクター・Aからぶっ潰すか!牽制で一発フェイント入れて……いやブリキがこっちめがけてきやがったぞ!


「うおぉ回避!」


「ふんよく避けたな」


「俺の獲物だぞこの野郎!」


えぇい二対一ならまだやりやすいんだが……全員敵なせいで面倒くさい事になっている!っとドクターが避けてる俺に攻撃を始めやがった!しかもブリキの野郎も更に追撃を……!


「うおぉ凄い体制!」


「チッ邪魔だよ!」


「あぁ?お前が勝手に攻撃してきたんだろうがボケ」


おっなんか喧嘩してやがる。よし今のうちにどっちかに攻撃するか……よしブリキにしよう。表我流の方でな……!


「表我流肆の拳『死拳しけん』!」


「ぬおっ!?」


よし腹の部分をぶち抜いてやったぞ!これでとりあえず今はドクターの方に集中出来る!だがどうすればいい?嫌なのは俺がドクターを倒した後にブリキが生きていたってパターンだ、その時もし仮に不意打ちされるとかなり厳しいんだよなぁ。


「……とにかくまずはお前をぶち抜くだけだ!」


「ヌッ来るか!」


「先手必勝!」


表我流はこれ以上使わん、純粋な体術でぶち抜かせてもらう!腕を取ってから……折る!まず一本……いや、折れてない!


「おぉよく分かったな」


「流石に分かるさ……そのくらいはな、仮にもドクターってついてるからな……!」


こいつ自己回復も出来るのかよ?!だとするとかなり厄介な奴だぞこいつはマジでよぉ……!クソッブリキも起き上がってきたが……HPが相当減ってるんだ、となれば俺らと戦いたくないはず……いや、そうとも言い切れないのがなぁ……


「『冷たいブリキの箱アイス・ボックス』」


「!」


「!」


スキルじゃねぇ、かと言って個人で持ってるような技でもねぇ……という事は必殺技か!?だがそれにしても今の言葉は……な、なんか寒くねぇかここ?と言うよりは急に寒くなって……


「!俺の足が……」


「ゲッ知らねぇ必殺技……!どうすりゃいい!?」


部屋に霜が降りてるって事はここが急激に冷やされたって事か……!あいつが凄まじい冷気を放っているという事だ、……さぁどうする俺!

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