バトルロイヤル開幕!/ブリキの監獄
「さてと……結構広いなこの宇宙船」
さっきから結構な時間歩いてるけど誰ともエンカウントしないな……さっきのがおかしいだけで普通こんなもんか?うーん……しかしどっかにいそうなもんだがな……と言うよりここのドア一々開くのに時間がかかるなぁ……なんだこれ。
「これいわゆる真空ドアって奴じゃね?よく分かんないけど……」
しかしこのドア開いてる間に隙がデカいな……こんな中で敵と戦ったら厄介なことになりそうだ。狭いし。それにあくまで十秒近くかかるのも……中々どうして面倒くさい。
「さてどうするかねぇ……」
……お、来るか誰かが……どこのどいつだここに来るのは。少なくとも碌な奴じゃないだろうが……ね。だって見てみなよ何か来そうだし。いやな予感がするよ。強そうな気配が……な。
「後ろから来てる奴、来いよ」
「……バレるとはね」
うーん凄い機械質な奴……こりゃモロにマシンだな。確かブリキって奴だったっけ?よく分かんねぇけどな。……さて少なくとも強いってことくらいは確定してる、そう言う事なんだろうな……俺の気配がそう告げてんだよなぁ。
「じゃあ……こっちからやらせて貰おうか!」
「うおっ中々の火力じゃねぇか」
床が凹んだんだけど……まぁ喰らったらタダですまないなこりゃ。だがだからと言って退く理由は皆無、とにかくぶち抜く!んじゃまず一発!
「ッ……ラァ!」
「ふん!」
おぉ中々やるなこいつ……少なくとも俺の攻撃力よりも上か!この部屋は特に遮蔽物も無いし攻撃を避ける手段も存在しない、ガチで真剣勝負って事だ……!こりゃ楽しくなってきたな……!
「さぁ来い!」
「お前から来いよ」
……どうしようか……動いたら真っ先に来るだろうからなぁ……俺が先に動いても、相手が先に動いても、なかなか面倒くさい状況になってやがる……しかし、俺は動く!先手必勝!
「やっほ」
「あっ他にもいる!」
結局タイマンじゃねぇ!だが二対一でもねぇ一体一対一だ!結構狭いんだぞこの部屋!空気もなんか薄いし……ん酸素ゲージ?コレなんか厄介な気がするな……まぁいい、とにかく俺は今……打つ!
「漁夫の利を狙うのは俺らしくないんでねぇ……真正面からぶち殺させて貰うぜ?」
「あのキャラは何だ……?」
なんだあのキャラ……あっ確かドクター・Aとか言う奴じゃね?いや確かNPC?だっけアレを改造して戦うキャラじゃ……NPCいねぇ!この宇宙船人っ子一人いないんだぞ!
「成程そう言う事だな」
中々厄介な……まさか自分の体を改造して火力あげてんのかこいつ!?多分メインスキルじゃねぇ、いわゆる……必殺技!このゲーム必殺技の解説が無いから結構面倒だが……まぁいい、とにかく今はこの状況を打破しなけりゃな……!
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